日産、ボルボへ日産ディーゼル工業の全株式を売却へ
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日産自動車は25日、同社が保有している日産ディーゼル工業の全株式を世界2位のトラック大手であるボルボ(スウェーデン)に売却すると発表した。日産は今年3月に保有していた日産ディーゼル株式の一部に当たる13%をボルボ側に売却したが、今回残りの6%(普通株式1821万株)を売却し、さらにみずほコーポレート銀行とりそな銀行、みずほ信託銀行が保有している優先株式もボルボ側に売却することで合意した。これにより日産は日産ディーゼルとの資本関係を完全に解消することになる。
一方日産自動車と日産ディーゼルは今後も小型商用車、エンジンの受託生産や共同開発などの分野でビジネス関係を継続していく方針。日産ディーゼル工業の会社名もそのまま継続使用する。
現在日産ディーゼルの株式13%を保有する筆頭株主であるボルボは、今回日産から株式の譲渡を受けることによって出資割合を46.5%まで上昇させることになるという。
日産ディーゼルとボルボは4月以降5つの事業領域(商品、開発、製造、販売、調達)を中心に提携による相乗効果を高めることを狙っているが、今回のボルボによる優先株式および普通株式の取得により資本関係が一層明確になり、相乗効果の創出スピードが加速されることになるという。
日産ディーゼル株の売却に関して、日産自動車の社長兼最高経営責任者(CEO)のカルロス・ゴーン氏は声明文で「今回の株式の売却に伴う売上高は日産の戦略のうちの一つだ。今後日産は普通自動車事業と軽商業車事業によりいっそう力を注いでいく」と述べた。さらにゴーン氏は「ボルボは日産ディーゼルにとって一番のパートナーだと」述べた。
一方ボルボCEOのレイフ・ヨハンソン氏は声明文で「我々は日産ディーゼル工業とその他日産グループとの協力による可能性に期待している。まずは日産ディーゼル工業の強固な株主としての座をはっきり示しておきたい」と発表した。
ヨハンソン氏は7月に、ボルボは今後欧州よりも、成長が著しく商用車の需要が増加しているアジア市場での事業拡大を目指すと発表している。今回の日産ディーゼルとの資本提携関係を強化させたのはその一環であり、さらにボルボは中国のトラック製造大手の東風汽車公司との提携も計画しているという。
このようなボルボの動きは今年度に北京でトラック製造に乗り出すダイムラークライスラーに対抗するためとの見方が強い。ダイムラークライスラーは世界首位のトラック製造会社である。
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