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松下、第3世代高容量リチウムイオン電池を試作

2007年01月09日 19:01更新 mailメール

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 9日、松下電器産業と同社連結子会社の松下電池工業は、リチウムイオン電池用合金系負極を開発し、エネルギー密度740Wh/Lの第3世代高容量リチウムイオン電池を試作したと発表した。

 リチウムイオン電池は、ノートパソコン、携帯電話やデジタルスチルカメラなどのモバイル機器やデジタル機器の電源としてその需要が大きく伸びている成長商品だが、市場からはさらなる「高容量化」と「安全性向上」とが求められているという。

 現在、ノートパソコンに搭載されているリチウムイオン電池の大半は、コバルト系正極を用いた第1世代電池で、容量は、2.4Ah品が主流で、充電電圧は4.2V、放電終止電圧は3.0Vとなっている。また一部の高級機種には、同社が昨年4月から商品化しているニッケル系正極を用いた第2世代高容量リチウム電池が使用されている。第2世代電池の容量は2.9Ahと第1世代電池よりも高容量で、充電電圧は4.2V、放電終止電圧は2.5Vと利用電圧範囲も拡大している。また、第1、第2世代電池ともにカーボン系負極が採用されている。

 今回、同社は、負極に従来のカーボン系材料に代わり合金系材料を使ったものを開発し、この負極を採用した第3世代高容量リチウムイオン電池を試作した。同電池の充電電圧は4.2Vで従来世代のリチウムイオン電池と同じだが、最適放電終止電圧は2.0Vとなっており、利用電圧範囲は第2世代電池よりもさらに拡大している。

 合金系負極は、従来のカーボン系負極と比較し電極容量が向上するため、さらなる高容量化が期待されるものの、充放電の繰り返しで極板が膨張・収縮して破壊されるためサイクル寿命性能が低下するなどの課題があり、実用化が困難であると言われていたが、同社では、負極組成の最適化と新工法の採用により、負極の寿命性能を従来のカーボン負極と同等レベルに向上させることに成功した。その結果、高容量化と寿命性能とを両立し、同社従来電池比40%アップのエネルギー密度740Wh/Lの第3世代高容量リチウムイオン電池の試作が可能になったという。

 同社は、今後も更なる長寿命化技術に注力し、第3世代高容量リチウムイオン電池の開発を加速し、「高容量」と「安全」の両立を追求していく方針。

 なお、この第3世代高容量リチウムイオン電池の試作品は、今月8日から11日の期間、米国ラスベガスで開催される「2007 International CES」に参考出展される。

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