ホーム>テクノロジー >記事詳細

テクノロジー

東北大学、小型・低価格化可能な泌尿器科用内視鏡レーザー治療装置開発に成功

2007年01月16日 11:29更新 mailメール

ソーシャルブックマーク:Yahoo!ブックマークに登録Choixに投稿はてなに投稿Buzzurlにブックマークlivedoorクリップに投稿CoRichに投稿 printプリント

[PR]

 15日、東北大学大学院工学研究科電気・通信工学専攻の松浦祐司助教授の研究グループは、泌尿器科及び一般外科における内視鏡手術に有効な中空光ファイバーを用いたレーザー治療装置の開発に成功したと発表した。

 本格的な高齢化社会を迎えた近年、さまざまな医療分野において人体への影響が小さい低襲侵治療技術の開発が求められており、主に泌尿器科において用いられているホルミウムヤグレーザー装置もその1つだが、効果的な結石破砕を行うには大きなレーザーパワーが必要とされるため、大型・高価な装置となり、比較的大規模の病院のみに普及してきたという。また、ホルミウムヤグレーザーを生体組織の切開に使用する場合、光が組織中に深く浸透するために凝固層が形成され、切れ味が鈍いという欠点もあったという。これはレーザーを伝送するのに使用されている光ファイバーが通信用として広く普及しているファイバーと同じで石英ガラスを主成分としているため、その材料吸収が原因で生体組織の切開能力が高い長波長のレーザーを伝送することができなかったためとされている。

 今回開発された装置は、長波長のレーザー光を効率よく伝送することができる中空光ファイバーと結石や生体組織に強く吸収されるエルビウムヤグレーザーとを組み合わせることにより、従来のホルミウムヤグレーザーが必要としていた10Wから20Wというパワーの約1/5のレーザーパワーで同程度の効果が得られるというもの。必要なパワーが大きく低減されるため装置の小型・低価格化が可能となる上、不要なレーザー光の照射が抑えられ健常組織への影響も低減されるという。直径0.5ミリ程度の細径中空光ファイバーを使用することにより、直径2ミリ程度の細径内視鏡を用いた治療装置が実現され、尿管などの細部への挿入が可能なことに加え、止血効果の高いホルミウムヤグレーザーやネオジウムヤグレーザーなども同時に伝送することが可能で、止血をしながら患部の切除などを行うこともできるという。

 同研究グループは、赤外レーザー光伝送のための中空光ファイバー研究のパイオニア的存在で、世界的に見ても主導的な立場で開発を進めており、これまでに開発したファイバーの一部には既に医療機器として実用化、市販されているものもあるという。現在もさまざまな伝送路と細径内視鏡を組み合わせた治療機器や光診断装置の開発を積極的に進めており、今後、小型・高性能な内視鏡レーザー装置の実用化に向け、医師及び医療機器メーカーとの連携を進めていく方針。

 なお、今回の成果は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)産業技術研究助成事業による研究成果となっている。

関連情報

スペース

スポンサード リンク

PR情報

スペース

各カテゴリ別ニュース

企業

テクノロジー

ライフ

エンタメ・スポーツ

newsletters
テクノロジーのニュースランキング
b
企画特集
スペース
FXキャンペーン特集
FXキャンペーン特集
IBTimesがお届けするFX(外国為替証拠金取引)キャンペーン情報特集。FXを始めるなら、キャンペーンの利用がお得です。
スペース
CFD特集
CFD特集
FXに続く投資として注目を集めるCFDをご存知ですか?概念やメリットなどCFDのいろはをやさしく解説します。
スペース
プロバイダキャンペーン特集
プロバイダキャンペーン特集
IBTimesがお届けするプロバイダキャンペーン情報特集。インターネットを始めるなら、キャンペーンの利用がお得です。
スペース
世界のおもしろニュース
 
話題の写真ニュース
ホンダ、中国初生産モデルの生産・販売100万台突破-記念特別車を発売 イエメンで拉致された日本人技師、真下さんが8日ぶりに解放 日中韓、新型インフル・食品安全性の情報を迅速共有へ サンタクロースにキスしちゃ駄目! インフルエンザの感染予防で-ハンガリー政府
スペース
スペース
スペース
 
Partners Partners
スペース
© 2006-2009 The IBTimes Company. All Rights Reserved.