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日本製紙、メタン発酵処理設備を本格稼働

2007年02月08日 08:58更新 前の記事 次の記事  企業・設備投資一覧
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 7日、日本製紙は、今年1月から、岩国工場(山口県岩国市)において、日本最大規模のメタン発酵処理設備を本格稼働したと発表した。

 クラフトパルプ製造工程では有機物を含んだ排水が発生するが、同処理設備では、反応槽1200立方メートルで1日当たり2400立方メートルのクラフトパルプ排水を処理することができ、発生するメタンガスは、重油換算で年間2000kl分(約1000世帯分の消費エネルギー)に相当するという。

 メタン発酵処理は、従来の好気性処理と比較してほとんどエネルギーがかからないだけでなく、排水中の有機分をメタンガスに変換し、重油代替として利用できるため、排水からエネルギーを生み出す処理法として注目されている。従来の処理法では最終的に主として二酸化炭素を排出するが、メタン発酵処理では主にメタンを生成するため二酸化炭素の排出が少ないというメリットもあり、既に国内ビール工場を始めとする食品工場の排水処理に利用されているが、製紙工場で発生する排水に含まれる有機分は、低濃度であるため効率的に処理することが難しく、これまで導入が進んでいなかったという。

 日本製紙は、経済産業省の「エネルギー使用合理化技術開発費補助金(エネルギー使用合理化黒液濃縮水メタン発酵処理技術開発)」の助成を受け、メタン発酵による排水処理の実用化に向けた技術開発、並びに実機設備による実証試験を行ってきており、2004年に第一期実証試験を勇払工場(北海道苫小牧市)で開始し、2005年には岩国工場で第二期実証試験に着手、今回の本格稼働に至った。

 クラフトパルプ排水にメタン発酵処理を適用した事例は、世界でも勇払が2例目、岩国が3例目であり、国内では勇払が日本初という。

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