[レポート] 2月19日週の外国為替市場分析(2)
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出展:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株)石井 雅博 2007年2月19日付」より
今週のポイント
ファンダメンタルズ
日銀が利上げに踏み切るかどうかが最大の関心
先週ドル/円はG7共同声明で円安是正が盛り込まれなかったことを受けて、週初は円売りが進行しましたが、14日バーナンキFRB議長が議会証言でインフレ低下見通しを示したことや、米小売売上高や住宅着工件数など足元の指標が悪化したことがFRBの利下げ観測を再び浮上させる結果となり、本邦GDPの強い結果も重なって週末には119円前半まで円高が進行する展開となりました。
来週は21日の日銀政策金利発表がメインイベントとなりますが、仮に0.50%に利上げされた場合も、日米の絶対的金利差は依然として存在し、また参院選をはさんで次回利上げが7月以降になるとの見方から円売り再開の可能性が十分考えられます。なお政策金利発表と福井日銀総裁会見後の市場の反応には警戒したいところ。
また21日発表の米1月消費者物価指数は、FRBの予測どおり落ち着いた結果となれば、先週の米指標の悪化を受けて再び台頭してきた利下げ観測が強まる可能性があり、指標の下振れに注意が必要です。
ユーロ圏では独ZEW景況指数がやや弱い結果となったものの、ユーロ圏および各国GDPが予想を上回り、欧州中央銀行(ECB)の3月利上げが市場でほぼ確実視されているなか、堅調な経済成長と金利先高感を背景としたユーロ買いが期待されます。また週末発表のIfo景況指数が、予想を下回った前月から改善を見せていればユーロのサポート材料になりそうです。なお先週ユーロ/円は159円手前で反落しており、160円を目前にして天井感から下落に転じるリスクは常に意識しておく必要があります。
また英国では弱い消費者物価や小売売上高を受けてBOE利上げ観測が一段と後退しましたが、一方で3.0%を割った失業率やキングBOE総裁の不透明なインフレ見通しなど、利上げ期待を払拭するにはいたらず、その点でも今週21日に公表予定の前回分BOE議事録で確認される利上げ・据え置き票の比率が重要になってきます。
主要な経済指標とイベント
2月19日(月)
《 米 : プレジデントデー 》
(09:01)【英】2月ライトムーブ住宅価格
(22:30)【加】12月国際証券取扱高
(22:30)【加】12月卸売売上高
2月20日(火)
【日】日銀金融政策決定会合(〜21日)
(16:00)【独】1月輸入価格
(16:00)【独】1月生産者物価指数
(16:15)【スイス】1月貿易収支
(18:30)【英】1月マネーサプライM4(速報値)
(18:30)【英】12月BBAモーゲージ貸出
(21:00)【加】1月消費者物価指数
(22:30)【加】1月景気先行指数
2月21日(水)
【日】日銀政策金利発表
(08:30)【豪】12月ウェストパック先行指数
(15:30)【日】福井日銀総裁記者会見
(18:00)【欧】12月経常収支
(18:00)【英】BOE議事録
(20:00)【英】2月CBI製造業
(22:30)【加】12月小売売上高
(22:30)【米】1月消費者物価指数
(24:00)【米】1月景気先行指数
2月22日(木)
(08:50)【日】1月貿易収支(通関ベース)
(16:00)【独】第4四半期GDP (改定値)
(19:00)【欧】12月製造業受注
(22:30)【米】新規失業保険申請件数
2月23日(金)
(18:00)【独】2月Ifo景況指数
(18:30)【英】第4四半期GDP・個人消費 (改定値)
■各通貨ごとの分析
アメリカドル/円 USD/JPY
先週ドル/円は再三サポートされていた120円を下抜け、下値リスクが強まる場面がありました。RSIに勢いがなくボリンジャー下限を突き抜けて引けているため、なお下値拡大の動きに注意が必要になります。目先は昨年12月安値と年初来高値の38.2%押しにあたる119.20円から16日安値118.96円付近がサポートされるかが、再び上昇に転じる上でポイントになり、ここが破れると90日移動平均線の位置する118.70円辺りが試され、下押しが強いと先月5日安値117.96円がターゲットに。下値めどは61.8%押しの117.37円。上値はまず120円の抵抗線を突破できるかとなりますが、これまで強い支持線として働いていただけに手前では上値が重くなりそうです。今週の予想レンジは118.00-121.00円。
ユーロ/円 EUR/JPY
先週ユーロ/円は週末に大きく下落したものの、156円割れは回避し、転換を示唆する小陽線を残して越週となりました。先週支持線となった50日移動平均線の位置する156.33円付近で再びサポートされれば上昇トレンドは維持されますが、昨年11月2日基点のトレンドラインが位置する156円前半を下抜ける動きには注意が必要。また下押しが続いて6日安値155.23円のネックラインを割り込むようだと下落が加速する可能性があります。上値は16日に頭を抑えられた25日移動平均線の位置する157.13円が最初の抵抗線となり、ここを越えても14日高値158.75円からの急落後にもみ合った157.60-80円ゾーンがあり、158円台回復にはここを突破する勢いが必要となります。今週の予想レンジは155.00-158.00円。
英ポンド/円 GBP/JPY
ポンド/円は先週大荒れの展開となり週始値より5円以上も下落、直近高安の61.8%戻し233.16円を下抜けして232.08円まで一時下落しました。戻りも鈍いため今週も下値を探る動きに警戒が必要で、切り返しを確認するまで買いでのエントリーは控えたいところ。上値は昨年11月23日安値基点のトレンドラインが先週末の戻りを抑えていることから、まずはこの支持線の位置する233.30円の突破が目指されます。次に50日移動平均線の234.60円付近が試されますが、ここは15日の急落前の水準でもあるため強い抵抗線となりそうです。上値めどは先月24日高値基点の下降トレンドと25日移動平均線の重なる237.50円付近。下値は先週ポンドの下落を食い止めた232.00円の支持線がまず試され、ここが破れるとテクニカル的なポイントの薄いゾーンが続くため下げ幅の拡大に注意が必要。下押しが強まった場合90日移動平均線の位置する230.00円付近がめどとなるか。今週の予想レンジは230.00-238.00円。
オーストラリアドル/円 AUD/JPY
豪ドル/円は軟調ながらも93円台で底堅く推移し、引けにかけては94円手前まで回復、やや強い地合いを残して越週となりました。93.65円に位置する50日移動平均線を支持線とできれば下値リスクは限定的になりますが、下押しが強く93円を大きく割り込む場合、先月8日安値91.98円が意識される展開に。上値は14日高値の94.85円が目標になりますが、1月24日高値起点の下降トレンドと14日急落前の水準が重なる94.30円台手前では上値が重くなる可能性があります。今週の予想レンジは93.00-95.00円。
ニュージーランドドル/円 NZD/JPY
先週他のクロス円が荒れる展開のなか、NZドルは小幅な値動きにとどまり、83円半ばを維持して引けとなりました。レンジが徐々に狭まっているので、レンジ放れを起こすリスクには注意。上値は先月24日高値基点のトレンドラインに抑えられており、ここを抜けきらないとヘッドアンドショルダーのネックラインの位置する81.70円が視野に入り、下値リスクが拡大。下値めどは7日に一度反発しているボリンジャー下限81.60円。また14日高値の83.92円を目指すには25日移動平均線の位置する84.50円を越えて引けることが条件となります。今週の予想レンジは82.00-85.00円。
カナダドル/円 CAD/JPY
加ドル/円は先週3ヶ月ぶりの104円台を示現するも高値を維持できず102円まで反落、戻りも鈍い展開になりました。高値後はボリンジャー上限にはね返されるように反落しており、加ドル/円の勢いの弱さを示唆しています。下値が50日移動平均線の102.38円にサポートされていることから、いったんは反発の可能性が高いですが、ここで下方向へ抜けると102円割れが視野に入り、この場合先月5日安値基点の緩やかな上昇トレンドが位置する102円付近の堅さが試されることになります。上値は先週高安値の38.2%戻しが102.98円に位置し、ここをクリアできれば104円台に向けた上昇が期待できそうです。今週の予想レンジは102.00-104.00円。
スイスフラン/円 CHF/JPY
スイスフラン/円は先週97.85円の高値圏で寄り付いたものの、その後軟調な展開が続き週末には過去1ヶ月のレンジ下限で取引を終えました。終値がボリンジャー下限に位置していることから、今後反発が期待できますがレンジ内に収まった取引が続いていることから上値余地はそれほど大きくないと見られます。上値はまず97円付近の抵抗線がターゲットになり、ここを抜けても次に14日に上値を抑えた抵抗線が97.50円に位置、またボリンジャー上限も97.60円にあるため、このレジスタンスを上へ抜けるには相当に強いエネルギーが必要になりそうです。下値はボリンジャー下限の96.52円を抜いてきた場合、6日安値の96.13円が支持線となり、90日移動平均線も96.00円に位置するため底堅いですが、ここが崩れると先月8日安値95.56円へ、一段下のレンジに移行する可能性が出てきます。今週の予想レンジは96.00-98.00円。
※掲載内容は情報提供を目的としており、勧誘等を目的としたものではありませんので、お取引の最終判断はお客様ご自身の責任で行うようお願い致します。
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