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PS3、米スタンフォード大学推進の医療研究に参加
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は15日、「プレイステーション 3」(PS3)向けに、米国スタンフォード大学が推進する分散コンピューティングプロジェクト「Folding@home」を支援するアプリケーションを提供開始すると発表した。
「Folding@home」は、人間のタンパク質の折りたたみ現象を研究し、関連の疾病を理解することを目的に発足した試み。タンパク質の異常な折りたたみによって引き起こされるパーキンソン病、アルツハイマー病や癌などの様々な疾病の原因究明には、膨大な計算力を伴う解析が不可欠であり、圧倒的な演算能力を持つCell Broadband Engine(Cell/B.E.)を搭載したPS3が解析に貢献することで、原因究明に寄与していくとしている。
タンパク質の折りたたみの過程は非常に複雑であることから、コンピュータシミュレーションによる研究が不可欠という。一台のコンピュータでそのシミュレーションを行うには最大30年もの年月がかかるといい、スタンフォード大学では「Folding@home」に参加した端末それぞれに膨大な計算の一部をタスクとして送り、多数の端末が並列処理することで解析にかかる時間の短縮を図っている。各端末の計算処理の結果は終了すると同時にインターネット経由でスタンフォード大学に戻される。Cell/B.E.は標準的なPCの約10倍の処理能力を有していることから、PS3がこのプロジェクトに参加することで研究のスピードを飛躍的に向上させることが可能という。
PS3ユーザーは、今月末に提供を予定しているPS3の最新システムソフトウェアにアップデートすることで、簡単に「Folding@home」に参加可能。アップデートにより、XMB(クロスメディアバー)のネットワーク列に新たに「Folding@home」アイコンが表示され、ユーザーは任意にアイコンをクリックして起動させるだけで、PS3が自動的にスタンフォード大学とデータの送受信を行い、シミュレーションを行う。簡単な設定により、エンタテインメントコンテンツ終了後、電源を入れたままにしておくことで自動的にアプリケーションを走らせることも可能という。
スタンフォード大学化学科のビジェイ・パンデ教授は、「PS3が我々のネットワークに加わることで、生命を脅かす難病の治療法の発見に向け、これまで取り組むことができなかった難題の数々に挑戦することが可能になります」と述べている。
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