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地球温暖化対策、行き過ぎた科学技術に懸念

2007年03月16日 11:51更新 mailメール

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 地球温暖化対策における行き過ぎた科学技術に懸念を示す声が聞かれている。 現在科学者らの間で、地球温暖化対策として、「人口火山」を創出し、数十億トンもの硫黄ガスを空中にまき散らして、大気圏に人工的に「日陰」を創出することで地上に到達する日射量を削減したり、人工林を設けて空中の二酸化炭素を吸収させたり、さらには洋上に鉄をばらまくことで海の二酸化炭素吸収量を増加させようという提案がなされている。

 これらの提案について、米スタンフォード大学教授のStephen Schneider氏は、「もちろんこれは絶望的な、地球温暖化対策としては最終手段の対策だ。これは例えてみればヘロイン中毒に陥った地球にメタドンを投薬して地球を治療しようというような方法だ。これは、地球はこのまま放っておいては元通りには回復しないという悲観的な考えに基づいている」と述べた。

 現在NASAは人口火山により人工的な日陰を空中に創出する施策を実行する事前研究に7万5千ドルを費やしており、これらの地球温暖化対策新技術の概要報告書をまとめ上げようとしているという。米有数の気候モデリングセンターである米国立大気研究センター(NCAR)は、過去6週間にわたり、人口火山で硫黄を大気中にばらまいた場合どうなるかについて、コンピュータモデリングによるシミュレーション研究を行ってきたという。

  また先月には米億万長者のリチャード・ブランソン氏が大気中の二酸化炭素を削減する新技術開発促進のために、2,500万ドルの賞を与える表彰制度を提案した。

 現在これら地球温暖化対策としては「行き過ぎている」と考えられる新技術に対して、科学者らの間では「地球に対し、このような大規模な人工的な施策を加えることで、何かしらの『副作用』が生じるおそれがある」として懸念される声の方が強まっている。カナダカルガリー大学教授で、先駆的地球工学研究者の一人であるディビッド・ケイス氏は、「これらの技術は地球温暖化対策の選択肢として適用されるべきではない」と警告しているという。

  先月、全米科学アカデミー会長のRalph Cicerone氏は、全米科学アカデミー会議において「これら新技術の実行に関しては、より詳細な研究が必要であり、まだこれらの新技術を実用化するべきではない」と警告したという。


※この記事はAP通信との契約で財経新聞社が日本向けに翻訳・編集したものです。翻訳・編集責任は財経新聞社にあります。AP通信はコンテンツの誤謬及び遅延、コンテンツに依拠してなされたすべての行動に関して一切責任がないものとします。Copyright 2006 The Associated Press. All rights reserved.

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