東芝<6502>と韓国ハイニックス・セミコンダクターが20日、半導体技術に関する特許クロスライセンス契約と製品供給契約を締結し、法廷闘争に終止符を打った。二社は、デジタルカメラや音楽プレーヤー、メモリーカードなどに使用されるNAND型フラッシュメモリの特許に関して係争中だった。 NAND型フラッシュメモリに関する国際特許を持つ東芝は2004年11月に、特許権を侵害しているとして米国と日本でハイニックスを提訴した。東芝は、ハイニックスとの間で2002年12月のライセンス契約の期間満了を前に契約を拡張する交渉をしていたが、ライセンス料金をめぐって合意ができず、訴訟に至ったと提訴時に述べていた。 一方のハイニックスは東芝の主張を認めず、東芝は不当に特許権を主張し、ハイニックスに回復不能の損害を与えたとして、逆に東芝を提訴した。 また、米国の国際貿易法の侵害に対する申し立てを調査する独立の政府機関である米国際貿易委員(ITC)は先月、東芝からのハイニックス製NAND型フラッシュメモリの輸入と売上に対する調査要求を認めた。東芝は、ITCがNANDハイニックス製フラッシュメモリの米国への輸出が禁止されるように求めていた。 二社の共同声明では「契約によって、米国国際貿易委員会(ITC)での係争を含む米国・日本における両社間でのすべての特許係争は終結する」とし、「東芝とハイニックス社はそれぞれが保有する半導体に関する特許を相互に利用することが可能となる」と述べている。 東芝の齋藤昇三執行役常務(セミコンダクタ社副社長)は声明の中で、「契約は両社にとって前向きな一歩。係争を過去のものとして、今後それぞれの事業を強化できる」と述べている。