米韓自由貿易協定(FTA)交渉の最終期限を週末に控えた25日、韓国で数千人規模の反対デモをが行われた。26日から予定されている高官級の協議は、これまでの10ヶ月間の交渉で合意を遅らせてきた自動車、農業やその他の問題での溝を埋めることを目的としている。 旗や横断幕を掲げた労働者、農家、学生団体の抗議者らは、一部で機動隊との衝突を経ながら、厳重に警備された米大使館前に集結した。国家警察長によると、約7,000人がソウル市内でのデモに参加した。YTNテレビは合計1万5,000人の機動隊が動員されたと報じた。野党民主労働党の後押しを受けているデモ参加者らはソウル市庁舎前に集まって「韓米FTAを止めろ」と繰り返し叫び、後には米国産牛肉を象徴する紙の牛に火を点けた。 韓国と米国は昨年の6月から条約締結に向けた努力を続けてきた。関係者は、FTAによって既に750億ドルの貿易がある二国間の経済関係がさらに強化されると述べている。韓国内の反対派は、協議が開始されて以来、批判を続けてきた。反対派は、安価な米国製品の流入によって生計や雇用に悪影響が生まれることを懸念している。 米韓両政府は、ブッシュ米大統領が貿易促進権限を与えられている期限である3月31日までに合意をまとめる必要に迫られている。貿易促進権限は、大統領が協定合意内容の可否のみを議会に問うことのできる権限である。今週に合意が得られるとしても、FTA批准のための投票が行われるのは数カ月以上先になると見られる。韓国国会で最終合意に対する承認も必要となる。