グーグル、米衛星テレビで広告販売
米グーグルが米衛星放送大手エコスター・コミュニケーションズの1,310万人の衛星テレビ視聴者を対象とした広告の販売を行う。グーグルは、同社の自動化されたオンライン広告システムが、テレビのような歴史の長いメディアでも収益を生むことができることを示そうとしている。
グーグルのテレビ広告プロダクト・マネジメントを統括するKeval Desai氏は「インターネットの原則の多くがテレビにも適用できると考えている」と語った。同社は米ケーブルテレビAstound Broadbandと共同で、カリフォルニア州コンコードの2万5,000の家庭を対象に、テレビ広告システムの試験をひそかに開始していた。エコスターの衛星放送ネットワークであるディッシュ・ネットワークに広告配信を開始する時期はまだ決定していない。
先ごろのラジオと印刷広告へのグーグルの参入は、これまでのところ財務上の大きな損失を生んでいる。同社の昨年の売上高106億ドルは、実質的にすべてインターネット広告が占めていた。しかし、ディレクTVグループに次いで米国第2位の衛星放送サービスであるディッシュ・ネットワークとの提携を結んだことで、グーグルは、およそ600億ドルのテレビ放送・ケーブルテレビ広告市場に進出へするための優れた足場を得たと言える。
広告会社OMDのChris Geraci氏は、テレビ広告で大きな影響力を持つために、グーグルは他のケーブルテレビ・衛星テレビ事業者と同様の配信提携を結ぶことでリーチを拡大させる必要があると述べている。コムキャストとタイム・ワーナーの米国内ケーブルテレビ大手2社は既にオンライン広告の売上の一部をグーグルに依存している。2社ともケーブルテレビの広告をグーグルに委ねるかということについては態度を示していない。
グーグルとエコスターは、提携によって小規模の企業がテレビ上での広告を購入しやすくなる新しい広告システムを構築できるとしている。自動化されたテレビ広告用システムは、グーグルのインターネット広告システムと類似しているが、一つ大きな違いがある。グーグルのインターネット広告では、検索エンジンに入力された特定のキーワードやウェブページのコンテンツに関連した広告が表示されるが、テレビ広告では、より広範な単位のグループや地域、番組がターゲットになる。
グーグルは1日ごとにディッシュ・ネットワーク契約者のセット・トップ・ボックスから匿名のデータを分析し、指定された時間だけコマーシャルを視聴した視聴者の分だけを広告主に請求する。Desai氏は請求対象になる最小の時間については言及を避けた。ケーブルテレビと衛星テレビのプライバシーに関する厳しい法規制のため、グーグルは視聴者個人や、家庭単位での関心を分析しようとはしていないが、同社関係者によると、いずれは同種の試みに対しての許可を得ることを望んでいるという。
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