ハリー・ポッター出版元、昨年の収益大幅減
「ハリー・ポッター」シリーズの出版元である英ブルームズベリー出版が3日発表した2006年度通期の純利益は370万ポンド(730万ドル)だった。2005年の1,460万ポンドから大幅に落ち込んだ。売上高は31%減少し、7,480万ポンド(1億4,790万ドル)だった。しかし、最終章が発売される予定の2007年の利益は改善すると予想している。
同社は12月に業績を下方修正していた。クリスマス前の売り上げが振るわなかったこと、複数の重要な契約の調印が遅れたことが原因としている。ナイジェル・ニュートン会長は「2006年は手腕を試される年だった」「2007年は、既に複数の書籍がベストセラーのリストに入っており、良いスタートを切っている」と述べた。
同社はハリー・ポッターシリーズが7月21日に発売の第7巻「Harry Potter and the Deathly Hallows」で終結するのにあわせて新たな収益源を探す必要に迫られている。
シリーズの6巻は米国でスカラスティック社によって出版され、全世界の総計で3億冊を販売、47の言語に翻訳されている。また、映画、ゲーム、その他の関連商品も生まれており、ブルームズベリーはこれまでペーパーバック版などを新たに出版せずに利益を得ることができた。最終章の発売後は戦略を拡張させ、1年後にペーパーバック版を発売することを計画している。また、7月に予定されている映画第5作の公開に合わせて、全巻を揃えたボックスセット版も発売する予定。
しかし、同社はポッター関連事業が飽和状態に達する可能性を意識している。ニュートン氏は、同社が新しい著者の開拓や獲得などを含む成長戦略を持っているとし、「これらすべてが大手出版社としての当社のポジションを強化すると考えている」と述べている。
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