カンタス航空に対する108億豪ドル(89億米ドル)の買収提案はを行っていた豪投資銀大手マッコーリー銀行、米大手投資ファンドのテキサス・パシフィック・グループ(TPG)が主導する買収グループのエアライン・パートナーズ・オーストラリア(APA)は8日、買収に失敗したと発表した。 買収成立のためには期限前にカンタスの70%の株式を取得することが必要だったがこれに達しなかった。4日の夜までに50%超のカンタス株を取得できていれば、期限を2週間延長することができていたが、期限後、APAは必要な数に達しなかったと見られると発表した。1時間後、同グループは一人の株主が50%を超えるために必要な株式を売却することに合意したと発表し、規制当局に、期限の延長を求めた。これに対して規制当局は7日、要求を棄却し、APAに期限切れ後の株式取得を認める例外的な要因は無いと述べていた。 APAは8日、買収の期限となっていた先週の4日までに、買収に最低限必要とされた株式数に到達していたことを正当化する法的な抜け穴を追求することはしないとし、「APAは買収提案の期限までに50%を超える議決力を獲得していたという主張を追及することはしないことを決定した」「APAは、カンタスの株主にはより確実性が必要だと考えており、買収案は2007年5月4日に失効したものとして扱うと決定した」と述べた。しかし同グループはカンタスに対して別の買収提案をする可能性もあると述べた。 買収提案を強く支持したことから辞任要求圧力の高まりを受けている同社会長のマーガレット・ジャクソン氏は、買収が失敗したことを認め、声明の中で「取締役会と経営陣が現在最優先すべきことは、成功している事業を継続させること」だと述べている。