英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)が主導するコンソーシアムは29日、オランダのABNアムロに対して711億ユーロ(955億米ドル)の買収案を提示すると述べた。 同買収案ではABNアムロの1株につき38.40ユーロ(51.59米ドル)を大半は現金で支払う。英バークレイズの全額株式交換による買収案は1株当たり34.69ユーロ(46.59米ドル)に相当するものであるため、現在の株価水準ではRBSグループの買収案が少なくとも10%以上上回っている。ABNアムロ株の25日の終値は36.10ユーロ(48.50米ドル)だった。しかし、どちらの買収案が優勢であるのかが不確定な状況がまだ続く可能性が高い。 ABNアムロはバークレイズとの買収取引の一部として米国部門のラサール銀行をバンク・オブ・アメリカに210億米ドル(155億ユーロ)で売却することで合意しているが、RBSの買収案はABNアムロがラサール銀の売却を進めないことを前提にしている。 オランダの裁判所は、ABNアムロの経営陣が株主の同意なしにラサール銀の売却を試みるという権限を逸脱した行為を行ったとしてラサール銀の売却凍結を命じた。これに対しバンク・オブ・アメリカは、ラサール銀の買収契約が米国の法律では法的強制力があるとして、米裁判所で訴訟を起こしている。 RBSらのコンソーシアムは声明の中で「今後もABNアムロ、バンク・オブ・アメリカと同意し、事態が前進する機会を歓迎する」と述べている。