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世銀、ロシア経済のインフレに懸念示す

2007年06月07日 16:10更新 mailメール

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 世界銀行は6日、銀行融資やロシア企業による株式公募により、今年度ロシアには巨額の資金が流入してきており、同国のインフレ規制の歯止めが効かなくなるおそれがあるとの懸念を示した。

 ロシア最大の石油会社ロスネフトが特に同国内への過剰資金流入に貢献している。ロスネフトは220億ドルの融資を受けてロシア大手石油会社ユコスから油田および製油所を購入している。またロシア連邦外国貿易銀行(VTB)は先月IPOを行い80億ドルの資金を集めた。

 VTBが最近発表した報告書によると、今年に入って5ヶ月間でロシア国内への資金流入額は450億ドルとなったという。一方昨年一年間の資金流入額は420ドルであった。報告書では、「2007年上半期はインフレ規制が実現できていたが、下半期から問題をきたすおそれがある」と述べられていた。

 アナリストらは、プーチン大統領の7年間にわたる政権下で7500億ドルの石油ガス収益をロシア国内にもたらしたと分析している。ロシアは原油売上高で安定化資金なるものを形成し、国内経済を調整してきたが、今年度に入って高まっているロシア企業によるIPOや融資によって流入する資金は同様の方法で調整できるものではないという。

 報告書では、「ロシア国内への資本流入率は記録的な増加を遂げている」と述べられていた。ロシア政府は今年度インフレ率を8%にとどめることを目標にしているが、現状のままでは8%にとどまりそうにないという。インフレを抑制するために、ロシア中央銀行は同国主軸通貨ルーブルの切り上げを許可している。

 世界銀行ロシア担当エコノミストJohn Litwack氏は、もしロシアインフレ率が今年8%にとどまるのなら「すばらしいことだ」と述べている。同氏は今年度のロシア国内消費者物価は9-10%高まるだろうと予測している。

 世界銀行によると、ロシア国内原油売上高の急増により、ロシア経済成長率は過去6年平均で6.2% にも達しているという。またロシア国会は今後3年間にわたり国内経済成長率は6%を保持すると見越しての予算案を承認している。Litwack氏によると、ロシア経済の今年度成長率は7%を上回ることが予測されるという。


※この記事はAP通信との契約で財経新聞社が日本向けに翻訳・編集したものです。翻訳・編集責任は財経新聞社にあります。AP通信はコンテンツの誤謬及び遅延、コンテンツに依拠してなされたすべての行動に関して一切責任がないものとします。Copyright 2006 The Associated Press. All rights reserved.

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