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[レポート] 6月11日週の外国為替市場分析(1)

2007年06月12日 12:08更新 

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出展:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株)石井 雅博 2007年6月11日付」より


先週の概況

主要通貨で円買い戻しが急加速も週末にドルが反発、終始荒れた相場展開に

 先週6月4日月曜日、ドル/円は年初来高値圏の122.03円でスタート。上海株式が同日大幅下落したものの為替市場への影響は特になく、午後に入って欧州中央銀行(ECB)が今年のGDPとインフレ率を上方修正したとの報を受け、ユーロ買いが優勢に。ユーロ/円は164円前半の高値圏で推移し、ポンド /円も242円へと上昇。一方ドル/円は欧州通貨買いに押されて121.50円付近へ反落。また国際通貨基金(IMF)がスイスフランを調達通貨とするキャリートレードを注視すると報告したことを受け、対ドルでスイスフランが上昇したものの、スイスフラン/円への影響は特になし。その後ドル/円はNYダウの下げ幅が限定的であったことから、引けにかけて121円後半の水準で底堅く推移しました。

 5日火曜日、小動きながら円売り優勢でユーロ/円、ポンド/円がじりじりと高値を更新する展開となり、ユーロ/円は史上最高値を164.57円まで更新した他、ポンド/円も年初来高値を242.96円へ伸ばしました。ロンドン時間以降はドル/円を中心に乱高下の展開。バーナンキFRB議長が「米住宅市場の減速が米経済に重くのしかかる」との発言を受けまずドル売りが先行し、ドル/円は121.50円を割り込んで121.11円まで下落。その後の米5月 ISM非製造業景況指数が1年ぶりの高水準を示すと今度はドル買い戻しが加速し、ドル/円は121円後半へ切り返すものの、NYダウが反落に転じると再び売り込まれて121円前半へ反落、目まぐるしい展開となりました。

 6日水曜日、まず豪州準備銀行(RBA)が政策金利の据え置きを決定。予想通りの結果に市場の反応は鈍かったものの、続く豪第1四半期GDPが予想を大きく上回る結果を示すと豪ドル/円が急伸。前日乗せきれなかった102円台へ上昇しました。ドル/円とその他のクロス円は欧州中央銀行(ECB)政策金利発表を前に東京時間から下押しが強まり、ドル/円が4営業日ぶりに121円を割り込んだ他、ユーロ/円も163円半ばまで下落。ロンドン時間、ECBは市場の予想通り政策金利を0.25%引き上げ4.00%とし、注目されたトリシェECB総裁記者会見で同総裁は金利水準を緩和的と発言、また数ヶ月先の利上げを示唆する「(インフレを)注意深く監視する」との文言から引き締め政策継続の見方に変更はなかったものの、8月の利上げに対して消極的な発言をしたため、市場ではユーロ売りが先行。ユーロ/円は163.22円へ下落し、ドル/円もカナダ高官が6日から始まっているG8で為替問題が協議されるとの発言や、円売りポジションの過剰な積み上がりを警告する米銀系レポートなどを受け軟調に推移、121円前後でもみ合う展開に。

 7日木曜日はニュージーランド準備銀行(BRNZ)がサプライズとなる8.00%への政策金利引き上げを行い、NZドル/円が再び91円台へ上昇するなど、朝方からNZドル買いが優勢。また豪ドル/円も豪5月失業率が4.2%に低下したことや、同新規雇用者数が大幅に予想を上回ったことを受け急伸、同日中に102.82円まで年初来高値を伸ばしました。オセアニア通貨の上昇につれてクロス円も堅調に推移するも、同日イングランド銀行(BOE)が政策金利を据え置くと、連続利上げを期待した向きから失望売りが入り、ポンド/円が240円前半へ下落。さらにNY時間中盤に入って米10年債金利が5.00%を越えたことを嫌気してNYダウが大幅反落すると、クロス円中心に利益確定の売りが殺到し、ユーロ/円が163円の大台を割り込み162円前半まで下値を拡大、ドル/円は対ユーロなどでは買われていたもののクロス円の売りに押されて再度121円割れとなりました。

 8日金曜日は朝方発表された本邦4月機械受注が予想を下回ったことを受け、円売り優勢でスタート。しかし午後に入ると欧州勢がクロス円売りで参入し、ユーロ/円が約1ヶ月ぶりに162円の大台を割り込むなど軒並み安値を示現、ドル/円もつれ安となって前日に続いて121円割れの展開となりました。しかし米10年債利回りが5年ぶりの高水準に達するとドルが主要通貨に対して急伸し、ドル/円は121.82円まで急騰。クロス円もつれ高となって反発、米4月貿易収支の赤字幅が改善したことやNYダウの大幅反発にサポートされドル/円はその後も高値水準を維持、前週比31銭安の121.71円で取引を終了しています。

なお他の通貨の先週終値は

ユーロ/円162.70円(前週比1.37円安)
ポンド/円239.53円(前週比2.34円安)
豪ドル/円102.66円(前週比1.13円高)
NZドル/円92.88円(前週比2.15円高)
加ドル/円114.78円(前週比0.18円安)
スイスフラン/円98.46円(前週比0.72円安)となっています。

先週の主な要人発言

6月4日(月)

国際通貨基金(IMF)報告
「スイスフランのキャリー取引を注視しなければならない」

ロート・スイス国立銀行(SNB)総裁
「6月にも追加利上げの公算」

6月5日(火)

バーナンキFRB議長
「住宅市場の調整は進行中であり、この減速は米経済成長に重くのしかかる」

6月6日(水)

トリシェECB総裁
「金融政策は依然として緩和的」
「物価リスクに関するあらゆる動向を注意深く監視する」
「中期的には、物価リスクは上向き」
「0.5%の利上げについては議論しなかった」

ラッカー・リッチモンド連銀総裁
「住宅市場の低迷は底に近づいているが、まだリスクも残っている」

6月7日(木)

ボラートRBNZ総裁
「現状のNZドル水準は正当化できない」
「円キャリートレードがNZドル高の理由のひとつ」

コステロ豪財務相
「豪経済は完全雇用に近づいている」

渡辺財務官
「円キャリートレードの巻き戻しは現実性が高くない」

フレアティ・カナダ財務相
「強いカナダドルが製造業に打撃を与えている」


※掲載内容は情報提供を目的としており、勧誘等を目的としたものではありませんので、お取引の最終判断はお客様ご自身の責任で行うようお願い致します。

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