米アップルが、一部のハリウッド映画スタジオから抵抗に遭いながらもオンラインの映画レンタルサービスを秋までに立ち上げることを計画している。計画に詳しい関係筋が11日、匿名を条件にしてAP通信に語った。 関係筋によると、アップルは早ければ6月29日のiPhoneの導入に合わせて同サービスを開始する可能性があるという。同社の広報担当であるTom Neumayr氏は「うわさや観測にはコメントしない」とした。 アップルは既に大手スタジオ2社と多数の小規模会社の映画を販売している。しかし、オンライン映画配信のムービーリンクやシネマナウといった企業が大きな収益を上げられていないオンラインレンタル事業には進出していなかった。 関係筋によると、複数のスタジオはアップルにライセンスを与えることに難色を示している。アップルが、ソフトウェアに変更を加えて不正コピーされたコンテンツを認識し、PodやiPhoneに転送されるのを防止するための処置を講じることがない見込みであることが理由だという。 同じ理由と、アップルの価格設定に柔軟性がないことへの反発から、ゼネラル・エレクトリック傘下のユニバーサル・ピクチャーズ、ニューズ・コーポレーション傘下の20世紀フォックス、ソニー傘下のソニー・ピクチャーズなどはiTunes上で映画の販売を行っていない。なお、アップルは昨年にウォルト・ディズニーのコンテンツでオンラインの映画販売を始めている。 アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)はディズニーの最大の株主で、同社の取締役も務めている。アップルとディズニーは深い関係を持っており、iTunes上でテレビ番組の提供を始めて提供した会社もディズニーである。 バイアコム傘下のパラマウント・ピクチャーズといくつかのスタジオはiTunesで旧作を販売している。ディズニーのみがDVDでの作品発売と同時にiTunes上での販売を行っている。