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[レポート] 7月9日週の外国為替市場分析(2)

2007年07月10日 20:00更新 前の記事 次の記事  コラム・外国為替一覧
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出展:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株)石井 雅博 2007年7月9日付」より


今週のポイント

ファンダメンタルズ

クロス円は高値圏スタート、日銀金融政策会合を前に円高リスクも

 先週はクロス円を中心に新高値を相次いで更新する強含みの展開となりました。世界的な利上げ局面にあって、市場では金利差をテーマとする取引がまだ支配的であり、そうした流れがドル安・円安相場への回帰を再びもたらしたといえます。しかし今週はユーロ/円を始め軒並み年初来高値圏から取引を開始することになるため、追加利上げに向けた日銀の動向とともに反落リスクに注意が必要です。また今週は日銀金融政策決定会合が予定されています(政策金利発表12日)。市場では日銀の利上げ時期を8月と見る向きが強く据え置きが予想されていますが、福井日銀総裁会見では8月利上げを念頭に置いた内容となることが期待されるため円高にぶれるリスクに気をつける必要があります。

 今週の米指標は週後半に集中しており、12日の5月貿易収支と13日の6月小売売上高が主要な発表となります。小売売上高はガソリン高を受けて予想を大幅に上回った前月の反動もあって、今回は落ち着いた予想となっているものの、米消費の堅調さを引き続き示す結果となるか注目を集めます。

 またオセアニア圏では12日の豪州6月新規雇用者数および同失業率がメインになります。豪失業率は33年ぶりの低水準で推移しており、労働市場のひっ迫が示されれば、豪州準備銀行(RBA)の利上げ期待を強めるため月末25日の豪州第2四半期消費者物価指数とともに注目されます。またカナダ銀行(BOC)の政策金利発表が10日に予定されており、市場では0.25%の利上げが予想されています。最近の加ドルは自国指標などに対して過敏な反応をとるので、発表前後の乱高下には注意する必要がありそうです。

主要な経済指標とイベント

7月9日(月)
【日】5月機械受注 (08:50)
【日】6月マネーサプライM2+CD (08:50)
【日】6月景気ウオッチャー調査 (14:00)
【独】5月貿易収支 (15:00)
【独】5月経常収支 (15:00)
【独】6月卸売物価指数 (15:00)
【英】6月生産者物価指数 (17:30)
【独】5月鉱工業生産 (19:00)
【米】5月消費者信用残高 (28:00)
7月10日(火)
【日】6月工作機械受注 (15:00)
【仏】5月鉱工業生産指数 (15:45)
【仏】5月製造業生産指数 (15:45)
【英】5月貿易収支 (17:30)
【加】6月住宅着工件数 (21:15)
【加】BOC政策金利 (22:00)
【米】5月卸売在庫 (23:00)
【英】5月景気動向調査 (23:00)
7月11日(水)
【日】日銀金融政策決定会合(〜12日)
【日】6月企業物価指数 (08:50)
【日】5月貿易収支 (08:50)
【日】5月経常収支 (08:50)
【豪】7月ウェストパック消費者信頼感 (09:30)
【日】6月消費者態度指数 (14:00)
7月12日(木)
【英】6月RICS住宅価格 (08:30)
【豪】6月新規雇用者数 (10:30)
【豪】6月失業率 (10:30)
【日】5月鉱工業生産 (確報値) (13:30)
【日】5月設備稼働率 (確報値) (13:30)
【日】7月金融経済月報 (15:00)
【日】福井日銀総裁記者会見 (15:30)
【欧】ECB月報 (17:00)
【欧】第1四半期GDP (改定値) (18:00)
【欧】5月鉱工業生産 (速報値) (18:00)
【加】5月新築住宅価格指数 (21:30)
【加】5月国際商品貿易 (21:30)
【米】5月貿易収支 (21:30)
【米】新規失業保険申請件数 (21:30)
【米】6月月次経常収支 (27:00)
7月13日(金)
【NZ】5月小売売上高指数 (07:45)
【仏】6月消費者物価指数 (15:45)
【仏】5月経常収支 (15:45)
【米】6月輸出入物価指数 (21:30)
【米】6月小売売上高 (21:30)
【米】7月ミシガン大学消費者信頼感指数 (速報値) (23:00)
【米】5月企業在庫 (23:00)

各通貨ごとの分析

アメリカドル/円 USD/JPY

 先週ドル/円は122.08円まで下値を拡大する場面があったものの、122円割れを起こすことなく底堅く推移。その後反発へ向かい、週末には123円半ばを回復しました。先週6日下降トレンドを明確に上抜けしており、今後124円の突破を再度試す相場展開が予想されます。下値が支持線の集中する123.00円付近でサポートされれば底堅さが増すと見られますが、ここを割り込むと122前半の安値圏を再びうかがう展開に。今週の予想レンジは121.50-124.50円。

ユーロ/円 EUR/JPY

 週末に史上最高値168.10円をつけたユーロ/円は、まだ遠いながら170円が視野に入る段階となりました。しかしRSIが再び過熱感を示す70%台へ上昇しており、ボリンジャーバンド上限の169円前後では上値が重くなりそうです。下値は先週前半のもみ合いレンジ上限167.00円前後でのサポートが重要で、ここを割り込むと21日移動平均線の位置する165円後半まで下値余地が拡大する可能性が出てきます。今週の予想レンジは165.50-169.00円。

英ポンド/円 GBP/JPY

 先週ポンド/円は週半ばまでもみ合いの展開が続きましたが、週末248円を突破し上昇余地を残して越週となりました。1992年高値250.77円が今後意識されると考えられ、上値は250円を目指す動きが続くと考えられます。一方下値は先週安値246.01円から21日移動平均線の位置する245円後半が支持線となりますが、ここが崩れると6月27日安値243.95円まで下落リスクがあるので注意が必要です。今週の予想レンジは245.50-250.50円。

オーストラリアドル/円 AUD/JPY

 豪ドル/円は先週これまで上値を抑えていた105円前半を突破して105.83円の年初来高値を示現、上値追い期待が高まりました。5月30日安値起点のチャネルと週足ボリンジャー上限の位置する107円前後が目先の上値目標値に。下値はこれまで強い抵抗線となっていた105円前半が支持線として期待でき、大幅に調整を受けた場合も3月6日以来のトレンドラインが位置する103.50円を引けで下回らない限り、調整リスクは限定的と考えられます。今週の予想レンジは104.00-107.00円。

ニュージーランドドル/円 NZD/JPY

 先週NZドル/円はじりじりと下値を切り上げ、週末に96.94円まで年初来高値を更新、週足では6週続伸となるなど、強い相場展開が続いています。上値余地は5月25日安値起点のチャネルが引かれる97円後半まで考えられますが、RSIなどのオシレーターが高止まりとなっており、強い上昇は期待しにくい状況です。一方下値は節目の95円を維持することが、上昇余地を残す上で重要になります。ここが破られると 93円割れの水準まで調整が進む可能性があります。今週の予想レンジは95.00-98.00円。

カナダドル/円 CAD/JPY

 先週末加ドル/円は116.40円の抵抗線を突破して前週高値117.74円に迫る水準まで上昇。縮小傾向にあったボリンジャーバンドを大きく上抜けてきたため、さらに上昇が勢いづく可能性があるので注意が必要です。6月8日安値起点のチャネル上限が118円付近に位置しているため、ここを明確に越えていくかも注目されます。上値めどは週足ボリンジャー上限の119.70円付近。下値は先週半ばまで上値抵抗線となっていた116.40円が支持線として試されることになり、ここがサポートされると6月の113.40-116.40円のレンジから下値切り上げとなり底堅い展開に。今週の予想レンジは116.00-119.00円。

スイスフラン/円 CHF/JPY

 先週スイスフラン/円は101円を突破後、いったんは100.50円付近まで下落しますが週末再び上昇に転じ、高値を101.28円まで更新。強い地合いを残して引けとなりました。上値追いの展開が今後も焦点となり、上値は2006年2月以来のチャネル上限と、3月6日安値起点のチャネルが位置する101.50-80円ゾーンを抜け切るかがポイントに。下値は先週安値圏の100.50円付近がサポートされる限り下落リスクは限定的と見られます。今週の予想レンジは100.00-102.00円。


※掲載内容は情報提供を目的としており、勧誘等を目的としたものではありませんので、お取引の最終判断はお客様ご自身の責任で行うようお願い致します。

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