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[レポート] 7月16日週の外国為替市場分析(2)

2007年07月17日 08:59更新 前の記事 次の記事  コラム・外国為替一覧
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出展:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株)石井 雅博 2007年7月16日付」より


今週のポイント

ファンダメンタルズ

米CPIやバーナンキFRB議長の議会証言など注目イベントが目白押し

 先週はサブプライム懸念を発端として全面ドル安・円高となる場面がありました。米住宅市場の調整にまだ底打ち感は見られず、今後もこの問題が蒸し返される可能性があるため市場の動向に注意したいところ。また米小売売上高が大幅に下振れを起こすなど、それまで堅調であった米消費動向にも暗い影を落としており、今後も住宅市場の調整に消費の落ち込みが追い打ちをかけるような場合、FRBの年内利下げ観測が再び浮上してくる可能性があるため注意が必要です。

 今週18日は米6月消費者物価指数(CPI)や米住宅指標、バーナンキFRB議長の上院議会証言など重要指標が多く、結果によっては波乱が予想されそうです。FRBは米コアCPIが抑制されているとの見解を示していますが、総合指数の方は年初来から上昇を続けており、今後FRBが総合指数の方に関心を移す可能性が指摘されています。またバーナンキFRB議長議会証言では金融政策・景気についてどのような発言がなされるかが焦点になります。なお前回証言では、インフレについて「インフレが最大の関心事」としながら「インフレ圧力は低下している」とし、景気については「住宅市場が減速効果が消え成長がより強まりつつ、緩やかなぺースで拡大」との見解が示されました。今回は深刻化するサブプライム問題への言及の有無も注目されます。

 米指標以外ではまず17日独7月ZEW景況感指数の発表があります。4.00%まで上昇したユーロ圏政策金利などの影響から、前回ZEWは今年に入って初めて前月比マイナスとなっており、今回の結果が独景況感の底堅さを示すか注目されます。英国指標では英6月消費者物価指数や今月イングランド銀行(BOE)が5.75%に引き上げた際の議事録が注目材料に。週末の英第2四半期GDP速報値も見ておきたいところ。

主要な経済指標とイベント

7月16日(月)
《 日 : 海の日 》
【NZ】第2四半期消費者物価(07:45)
【独】6月消費者物価指数 (15:00)
【欧】6月消費者物価指数(18:00)
【米】7月ニューヨーク連銀製造業景気指数 (21:30)
7月17日(火)
【スイス】5月実質小売売上高 (16:15)
【英】6月消費者物価指数 (17:30)
【英】6月小売物価指数 (17:30)
【独】7月ZEW業況指数 (18:00)
【欧】7月ZEW業況指数 (18:00)
【米】6月生産者物価指数 (21:30)
【米】5月対米証券投資(ネット長期TICフロー) (22:00)
【米】6月鉱工業生産 (22:15)
【米】6月設備稼働率 (22:15)
7月18日(水)
【日】日銀金融政策決定会合議事要旨(6/14・15分)(08:50)
【豪】5月ウェストパック先行指数 (09:30)
【英】6月失業率 (17:30)
【英】BOE議事録 (17:30)
【加】6月消費者物価指数 (21:30)
【加】6月景気先行指数 (21:30)
【米】6月消費者物価指数 (21:30)
【米】6月建設許可件数 (21:30)
【米】6月住宅着工件数 (21:30)
【米】バーナンキFRB議長議会証言(下院)(23:00)
7月19日(木)
【豪】RBA月報 (10:30)
【独】6月生産者物価指数 (15:00)
【スイス】6月貿易収支 (15:15)
【英】6月小売売上高指数 (17:30)
【英】6月マネーサプライM4(速報値) (17:30)
【加】5月卸売売上高 (21:30)
【加】5月国際証券取扱高 (21:30)
【米】新規失業保険申請件数 (21:30)
【米】6月景気先行指数 (23:00)
【米】7月フィラデルフィア連銀景気指数 (25:00)
【米】FOMC議事録(6/28分)(27:00)
7月20日(金)
【豪】第2四半期輸出入物価指数 (10:30)
【独】6月輸入価格 (15:00)
【スイス】6月生産者・輸入価格 (16:15)
【英】第2四半期GDP(速報値)(17:30)

各通貨ごとの分析

アメリカドル/円 USD/JPY

 先週ドル/円は120.97円と約1ヵ月ぶりの安値をつけるも、その後122円半ばへ切り返し、一段安は回避されました。しかし10日急落前の水準123円台へは届かず、週末も122円前半でもみ合いに終始。まだ121円割れを試す可能性も残されているため、ボリンジャーバンド下限121.90円を下回って引けた場合注意が必要です。一方急落後の戻りが7月9-11高安値の61.8%戻し水準122.60円付近できっちり押さえられており、上値が重い印象。ここを越えても支持線の集まる123.00円付近ではいったんもみ合いとなりそうです。今週の予想レンジは 120.50-123.50円。

ユーロ/円 EUR/JPY

 ユーロ/円は先週の急落による下げ幅が限定的で、反発後は行って来いの展開となり、史上最高値も168.93 円まで更新。週末168.20円まで下げて引けとなったものの、169-170円台を今後試す可能性が残されており、引き続き上値追いの展開が予想されます。しかし上値がボリンジャー上限に抑えられる形となっており、168円後半の高値圏ではもみ合いとなる可能性も。下値が21日移動平均線が通る 166.80円付近でとどまれば上昇トレンドが維持されますが、ここを大きく抜けると165円台まで下値リスクの拡大が考えられるため注意が必要。今週の予想レンジは166.80-170.00円。

英ポンド/円 GBP/JPY

 ポンド/円も先週安値から大幅な反発を示し、249円手前まで上昇。1992年高値250.77円を目指す展開が今後も予想されますが、節目となる250円を手前にもみ合う可能性もあり高値買いに注意が必要です。下値は248円が破られても、21日移動平均線の通る247.00円前後が維持されれば上昇余地が残りますが、ここを破られると再び245円台が視野に入ってくるため注意したい。今週の予想レンジは 245.50-250.50円。

オーストラリアドル/円 AUD/JPY

 豪ドル/円も先週103.74円の安値をつけるも、週後半にかけて年初来高値を106.33円まで更新、他のクロス円と同様強い展開となりました。やや上値の重い106円前半を越えてくれば、7月9-11日高安の161.8%返し水準107.80円付近まで試される可能性も。下値は105円を割り込んでも5月30日以来のトレンドラインが通る104.50円付近で支えられれば上昇トレンドは継続すると見られます。今週の予想レンジは104.50-107.50円。

ニュージーランドドル/円 NZD/JPY

 NZドル/円は先週年初来高値を更新するところまでは行かなかったものの、安値から3円以上反発して96円台を一時回復するなど強い相場展開となりました。今週は6日高値96.94円を意識した上値追いの展開が予想されますが、ボリンジャー上限が位置する 97.00円手前では上値が重くなると見られ、97円を突破する勢いに乏しいといったんは下値を試す動きになりそうです。下値は週足で3月6日週を起点とするトレンドラインが位置する94.20円が維持されれば上昇基調は維持されると考えられます。今週の予想レンジは94.00-98.00円。

カナダドル/円 CAD/JPY

 加ドル/円は先週114.46円の安値をつけるも、反発後117.21円まで上昇。しかしチャート的には6月から続く持ち合い圏の範囲内であり、まだ方向感が出るにはいたっていません。また週末118円台に届かず反落していることから上値が重くなっていると考えれられ、当面はレンジ取引が意識されそうです。今週の予想レンジは114.50−117.50円。

スイスフラン/円 CHF/JPY

 スイスフラン/円は先週の円買い戻しによる下落が限定的にとどまり、他の欧州通貨同様に週後半にかけて年初来高値を更新する展開となりました。しかし今後の上値目標となる102円台は、3月6日起点のチャネル上限やボリンジャー上限とも重なることから簡単には突破できないと見られます。RSIがやや過熱感を伴う水準にあるため、押し目買いを狙う場合は100.50-101.00円付近まで下がるのを待ちたいところ。今週の予想レンジは100.50-102.50円。


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