米証券大手ベアー・スターンズは5日、共同社長兼最高執行責任者(COO)のウォーレン・スペクター氏が辞任すると発表した。傘下のヘッジファンド2社がサブプライム住宅ローン担保証券への投資で多額の損失を出し、破綻したことを受けたもの。 同社が午後に発表した声明によると、同日付でアラン・シュワルツ共同社長兼COOが単独の社長となり、サミュエル・モリナロ最高財務責任者(CFO)がCOOを兼任する。 ジェームス・ケイン会長兼最高経営責任者(CEO)は「(ベアー・スターンズ・アセット・マネジメントの)ハイ・グレードとエンハンスド・レバレッジドに関して起こった最近の出来事を考慮して、経営体制の変革を決定した」と述べた。 ヘッジファンド2社は先月31日に破産保護法を申請した。ベアー・スターンズはこの2週間前、損失を出す前の時点で6億3,800万ドルの資産価値を有していた1社が事実上無価値となり、9億2,500万ドルの資産価値を有していたもう1社は資産価値の90%を失ったとを明らかにしていた。 両ファンドともにベアー・スターンズがサブプライムローン市場の方向を見誤った投資を行い、債務不履行者の増加が始まってから損失が膨らんだ。住宅市場の下落によって債務不履行が増加したことで、住宅ローンを担保とした債券や同様の投資は資産価値の減少に見舞われている。