英金融大手HSBCホールディングスは20日、現在米投資ファンドのローンスター・ファンズが保有している韓国第6位の銀行、韓国外換銀行(KEB)の過半数株式を購入することで協議に入ったと発表した。 同社は声明の中で「協議が継続中」と述べており、交渉が成立すれば、取引の成立は「規制当局の承認を獲得する」ことにかかっていると述べた。また、傘下の香港上海銀行グループが協議を行っているという。 KEBの売却を巡っては、ローンスターが2003年にKEBを買収した際の不正に関する疑惑が、売却の障害となってきた。 ソウル裁判所は、2003年にローンスターがKEBのクレジットカード部門を低い価格で買収するために株価を不正操作したとの申し立てを調査している。同社はKEBの買収を容易にするために財務体質を過小評価することにも関与したとされている。 ローンスターは不正行為に関して一貫して否定している。 疑惑を巡る調査の影響で、ローンスターは昨年に韓国の国民銀行との間で合意していたKEBの過半数株式を売却する契約を解除せざるを得なくなった。 ローンスターのKEB買収と、それに続く売却の試みは韓国内で大きな批判を生んだ。韓国では外国ファンドに対する警戒が根強く、経営危機に陥った国内企業を標的にして短期間で利益を稼ぎ出すことを目的にしているとみなされている。