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[レポート] 8月27日週の外国為替市場分析(2)

2007年08月28日 13:59更新 mailメール

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出典:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株)石井 雅博 2007年8月27日付」より


今週のポイント

ファンダメンタルズ

FRB利下げ観測受け、米経済指標への関心高まる、週末のFRB議長講演も注目

 先週は行き過ぎた株安・円高の調整局面となり、特に22日仏系大手銀行がサブプライム関連ファンドの再開を発表してからクロス円中心に買いが強まり、週末にかけて大幅に戻す展開となりました。また日銀は金融不安に揺れる現状を考慮して先週政策金利を据え置き、福井日銀総裁の会見でも早期利上げを示唆する発言は見られず円売り要因に。一方ドルはFRBがFF金利の緊急利下げを行うとのウワサや、リスク許容度回復による高金利通貨などの非ドル通貨買いを受け上値の重い展開となり、ドル/円はクロス円に比べ限定的な上昇にとどまりました。市場の混乱が収拾へ向かう一方、市場では新たにFRBの9月利下げを織り込みつつあり、今後FRBの金融政策や米経済指標の動向に注意する必要があります。

 今週の米重要指標はまず27日発表の米7月中古住宅販売件数で、先週新築住宅販売件数が2ヶ月ぶりに前月を上回ったことを受け、より影響度の高い中古住宅件数が続いて米住宅市場の改善を示す内容となるか期待されます。28日のFOMC議事録は市場が大変動に見舞われる13日週以前の内容のため、材料視されにくいと見られます。今週の最重要イベントが31日23:00に予定されるバーナンキFRB議長講演で「住宅と金融政策」をテーマに、サブプライムを発端とした金融不安に対し、利下げを含めたFRBの対策が示されるかが焦点になります。その他、サブプライム問題による信用収縮懸念が米消費動向へ与える影響を探る上で、28日の米消費者信頼感指数にも注目したい。

 ユーロ圏では28日の8月Ifo景況指数が注目材料となります。ECBは来月利上げに前向きな姿勢を示したものの、先週金融不安の影響からマイナスへ低下したZEW指数と同様、市場は前月から低下を予想しています。また本邦指標では週末、7月全国消費者物価指数(CPI)の発表があり、日銀の金利正常化に向けた利上げベースの鈍化が懸念されるなか、マイナス推移を継続するCPIの動向に注目したい。

主要な経済指標とイベント

8月27日(月)
《 英 : サマー・バンク・ホリデー 》
【米】7月中古住宅販売件数 (23:00)
8月28日(火)
【日】日銀金融政策決定会合議事要旨(7/11・12分) (14:00)
【独】8月Ifo景況指数 (17:00)
【米】8月消費者信頼感指数 (23:00)
【米】8月リッチモンド連銀製造業指数 (23:00)
【米】FOMC議事録(8/7分) (27:00)
8月29日(水)
【独】9月GfK消費者信頼感指数 (15:10)
【スイス】8月KOF先行指数 (18:30)
8月30日(木)
【NZ】7月住宅建設許可(07:45)
【豪】第2四半期経常収支 (10:30)
【英】8月ネーションワイド住宅価格 (15:00)
【独】8月失業率 (16:55)
【独】8月失業者数 (16:55)
【英】7月マネーサプライM4 (確報値) (17:30)
【英】7月消費者信用残高 (17:30)
【加】第2四半期経常収支 (21:30)
【加】7月鉱工業製品価格 (21:30)
【米】第2四半期GDP・個人消費(改定値)(21:30)
【米】新規失業保険申請件数 (21:30)
8月31日(金)
【日】7月失業率 (08:30)
【日】7月全国消費者物価指数 (08:30)
【日】7月鉱工業生産(速報値) (08:50)
【豪】7月小売売上高 (10:30)
【豪】7月貿易収支 (10:30)
【欧】7月失業率 (18:00)
【欧】8月消費者信頼感 (18:00)
【欧】8月消費者物価指数(速報値) (18:00)
【英】8月GfK消費者信頼感指数 (18:30)
【加】6月GDP (21:30)
【加】第2四半期GDP (21:30)
【米】7月個人消費・支出(21:30)
【米】7月PCEコア・デフレーター (21:30)
【米】8月シカゴ購買部協会景気指数 (22:45)
【米】7月製造業受注指数 (23:00)
【米】8月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(23:00)

各通貨ごとの分析

アメリカドル/円 USD/JPY

 クロス円に比べ反発が限定的であったものの、年初来高安値の38.2%戻し水準まで戻して取引を終了、一段安リスクは後退したといえます。今週も戻り基調が続く場合、まずは先週突破できなかった8月10日安値117.20円越えが目標になります。また21日移動平均線が117円前半まで下降してきており、同線を引けで越えてくれば基調転換の可能性も。117円台で値固めできれば上値余地拡大と見ることができますが、逆に117円台を回復できないと再び115円割れへ反落するリスクが増すため注意が必要。今週の予想レンジは114.00-119.00円。

ユーロ/円 EUR/JPY

 先週ユーロ/円は5円以上の反発を示すも、年初来高安値の半値戻し水準で頭を抑えられ、やや上値の重い印象を残しました。21日移動平均線など重要な抵抗線の通る159円台を明確に突破できるかが上値のポイントになります。下値は22日の急伸後、下支えした 156.50円が重要で、このレベルを下回ると155円割れ水準まで下押しする可能性があるため注意したい。今週の予想レンジは157.00- 162.00円。

英ポンド/円 GBP/JPY

 先週ポンド/円は他のクロス円と同様、強い反発を示し230円の大台を回復、一時235円に迫るまで上昇しました。230円台を維持するかぎり戻りを試す展開が予想され、今後は節目となる235円と半値戻し水準(235.20円)の明確な突破が目指されます。235円台で下値を固められれば、61.8%戻し水準や26週移動平均線の通る238円後半を上値めどとした上昇に弾みがつく可能性も。一方下値は230円割れに警戒が必要で、ボラティリティの高さを考えて先週半ばまでの安値圏225円付近まで下値が拡大するケースも想定したい。今週の予想レンジは 230.00-239.00円。

オーストラリアドル/円 AUD/JPY

 豪ドル/円は先週NZドル/円を上回る上げ幅を示し、週末96円台を回復して高値引けとなりました。しかしチャート上でまだ半値水準(96.90円)を回復しておらず、上値は同水準付近の攻防がまず焦点になります。しかし97円を越えても21日移動平均線の通る97円後半、今月10日安値98.48円が上値抵抗線に。なお中期的にはまだ下降トレンドの中にあり、戻り高値を更新できないと反落リスクが高まるため注意したい。下値は先週後半支持線94円前後がサポートされれば戻り余地が残りますが、ここを割り込むと93円前半から91円付近まで下落余地が広がる可能性があるので注意が必要。今週の予想レンジは94.00-98.50円。

ニュージーランドドル/円 NZD/JPY

 先週NZドル/円は前週比4.41円高と豪ドル/円の5.09円高をパフォーマンスで下回り、また戻りが不十分で半値戻し水準(86.00円)までまだ遠く引き続き上値の重い展開が予想されます。下値は先週後半の支持線81.80円を下回ると下落リスクが増しますが、80円前後は先週のもみ合いゾーンであり、下値余地は限られそうです。一方上値は半値戻し水準や21日移動平均線が通る86円付近がターゲットとなり、上値めどは8月10日安値86.70円付近と見ています。今週の予想レンジは81.50-86.50円。

カナダドル/円 CAD/JPY

 加ドル/円は先週111円まで戻り高値を更新し半値戻しも達成、強い地合いを残して越週となりました。すでに急落した14日以前のレンジに戻しているため、今後110円台で値固めできれば8日高値114.31円を目指す展開も期待できます。110円後半を通る21日移動平均線を引けで上回れるかが目先のポイントになり、次に61.8%戻し水準112.50円の攻略が試されます。下値は先週半ばまで抵抗線となった109.00円前後のサポートが期待され、ここが破られても下値余地は先週のレンジ下限107.00円付近までと見たい。今週の予想レンジは 109.00-112.50円。

スイスフラン/円 CHF/JPY

 スイスフラン/円もまたユーロ/円と同様に先週半値押し水準(97.00円)手前で反落するも、引けにかけ 97円手前まで回復。今後上値余地を残すには97.00円の明確な突破が必要になりますが、97円台は21日移動平均線(97円前半)や7月30日安値など抵抗線が集まり、98.10円に68.2%戻し水準が控えていることもあって上値の重い展開が予想されます。一方先週後半下値を支えていた5日移動平均線を下回るといったん上値試しが終了する可能性があり下落に備える必要も。96円を割り込んでも95.70円の支持線が機能すれば底堅い展開に。今週の予想レンジは95.50-98.00円。


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