ILO報告:労働生産性世界首位は米国、日本は16位
3日発表された国際労働機関(ILO)報告書によると、米労働者の一人当たりの年間生産高は世界首位であるという。また一時間当たりの生産高ではノルウェーに次いで米国が第2位となったという。
報告書では、「米国は世界の労働生産力を先導している」と記述されていた。米労働者は年間で平均6万3,885ドルを生産しており、生産高は世界トップを記録した。第2位はアイルランド労働者で年間平均5万9,986ドル、3位がルクセンブルクの5万5,641ドル、4位がベルギーで5万5,235ドル、6位がフランスで5万5,609ドルと続いた。なお、日本は4万4,877ドルで16位であった。生産高は、一国の国民総生産(GDP)を雇用されている人口の数で割ることで産出された。
米国は一時間当たり生産高でも日本、欧州含む先進27カ国を上回った。一時間当たり生産高ではノルウェーが1位の37.99ドル、2位が米国で35.63ドルとなり、僅差で3位がフランスとなった。1994年から2003年までは、仏労働者が平均1時間当たり生産高世界トップとなっていた。日本は25.16ドルで18位。
2006年度の雇用者平均労働時間は米国が1,804時間となっている。なお、アジアで発展途上にある韓国、バングラデシュ、スリランカ、香港、中国、マレーシアおよびタイの雇用者平均労働時間は2,200時間を上回っているが、生産高は低い。
米生産高の向上は情報コミュニケーション技術革命と共に生じるようになった。米国では情報技術を駆使して管理体制をスリム化してきたことが生産高向上につながっていると見られる。
ILO報告書では米国と貧困諸国との生産力の差がさらに激化していると警告されていた。東南アジア、南米、中東では労働者の技術訓練にかける資金や設備投資費用が不足しているという。サハラ以南アフリカ地域の労働者生産力は先進国生産力の12分の1でしかないことも示された。
ILO事務局長のジュアン・ソマビア氏は、「生産力の発展途上国と先進国の隔たりが懸念事項だ」と指摘し、世界最貧国低賃金労働者の生産力を向上させることが重要だと付け加えた。
西欧諸国と中国を含む東アジア諸国の生産高はほぼ同レベルとなっている。東アジア諸国の生産力はここ10年で倍増している。しかし東アジア労働者らの平均生産高は先進諸国に比べれば未だ5分の1レベルに留まっているという。
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