8月米小売売上高、0.3%増
米商務省が14日発表した8月の米小売売上高は3,776億1,500万ドル(約43兆円、季節調整後)となり、前月比0.3%増となった。アナリスト予測値の0.5%増は下回ったが、2か月連続の売上高上昇を示した。
8月は工場生産、消費者消費活動が盛んに行われたものの、金融市場の動乱により、予測値は下回ることになった。8月小売り売上高、鉱工業生産指数がアナリスト予測を下回ったことから、市場では18日の金融政策決定会合で米連銀が利下げに踏み切るという期待がさらに強まることになった。米エコノミストの多くは、次回金融政策決定会合で、米連銀がFF金利を現状の5.25%から5%に引き下げると予測している。
8月小売売上高では特に自動車部門で2.8%という過去一年間で最高の力強い成長率を示した。8月米小売売上高は自動車売上高が堅調であったからこそ上昇を示したものの、自動車部門を除けば、その他小売売上高は平均して0.4%減となっており、過去1年近くで最低の売上高を示すことになった。
8月小売売上高の弱まりの要因としてはガソリンスタンドでのガソリン売上高が2.4%減少したことが挙げられる。一方、8月小売チェーン店、百貨店売上高は、夏休み明けのショッピングシーズンと重なったこともあり、0.3%増となった。
米ムーディーズ・エコノミー主任エコノミストのマーク・ザンディ氏は、「消費者らは住宅市場の弱まり、ガソリン価格の上昇、さらには労働市場の低迷により警戒するようになっている。小売売上高の低迷は米連銀が利上げに踏み切る一要素になるだろう」と分析している。
米ミシガン大学が算出している9月米消費者信頼感指数は8月末の予測値83.4から83.8に引き上げられたが、それでも7月の水準から比べれば大きな減少を示している。
現在懸念事項となっているのは消費者支出で、もし今後消費者支出の弱まりが示されれば、米経済が景気後退に陥る可能性が強い。一方ポールソン米財務長官は14日、米経済は後退を免れることができると信じていると述べた。理由としては米国以外の世界経済成長率が堅調であることから、米輸出高が堅調に推移していることがあげられるという。4-6月期の米貿易赤字高は1-3月期に比べ3.1%減少して1,908億ドルとなっている。
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