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[レポート] 9月24日週の外国為替市場分析(1)

2007年09月25日 09:07更新 前の記事 次の記事  コラム・外国為替一覧
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出典:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株)石井 雅博 2007年9月25日付」より


先週の概況

FOMCの0.50%大幅利下げを受け円売り再開、加ドル/円など資源国通貨が急騰

 17日月曜日は東京市場が休場のため、東京時間は動意の乏しい展開となりドル/円は115.11-37円のレンジで小動きに終始。ユーロ/円は160.14円まで同日高値を更新するも前週高値を更新する勢いに乏しく、逆に豪ドル/円が97.51円と8月15日以来の高値を更新するなどオセアニア通貨はやや強含みで推移。しかし欧州序盤、前週話題となった英住宅金融会社の融資問題が蒸し返されポンドが急落。英国株を中心に欧州株も大幅安となりポンド/円は230円割れを起こし229.01円まで下落しました。ドル/円も115円を割り込み114.65円まで同日安値を拡大。ロンドン時間には下げが一服しドル/円・クロス円は安値圏で底堅い値動き。米9月NY連銀製造業景況指数が予想を下回るも市場の反応は鈍く、その後ダウの下げ幅が限定的であったことからNY序盤はショートカバーが優勢となり、ドル/円が115円台を回復。ユーロ/円も160円手前まで上昇し、ポンド/円も230円台を一時回復しました。しかしNY中盤以降、ドルに買い戻しが見られたものの、英金融不安を背景にリスク回避からポンドやオセアニア通貨など高金利通貨売りが加速。ポンド/円が再び230円を割れて228.78円まで安値を更新し、豪ドル/円も同日高値から2円近く下げ幅を拡大し95.48円の安値を示現しました。またロート・スイス国立銀行(SNB)総裁が今後の金融政策見通しに不透明感を示したもののスイスフラン/円の下落は限定的でした。NY終盤はダウが下げ渋ったためクロス円は若干持ち直し、ドル/円は115円前半で取引を終了。

 18日火曜日東京時間は、NY時間に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、ポジション調整からドル/円・クロス円軟調の展開。日経が前日の米株安を受けて下落して始まったことも上値を重くし、ドル/円はNY終盤に115.23円をつけてからじり安で推移し、114.78円まで下値を拡大。豪ドル/ 円も豪州地方銀行が豪州準備銀行(RBA)に緊急融資を求めたとのウワサから一時95円を割り込む場面がありました。ユーロ/円も159円後半からじりじりと値を下げ、午後に欧州で緊急の財務相会合が開かれるとのウワサから、159円を割り込み158.78円まで同日安値を更新。しかし夕方イングランド銀行(BOE)が市場に流動性を与えるため臨時供給オペを行うと発表すると、ポンドを始めクロス円が反発。ポンド/円が228円前半から229円後半まで 1.50円近く上伸した他、その他の通貨も軒並み下げ幅を縮小する展開に。ドル/円もロンドン時間じり高となり115円台を回復。しかしポンド/円は230円を手前に予想を下回った英8月消費者物価指数(CPI)を受けて上値が重く、ユーロ/円は独9月ZEW景況指数が予想以上の低下を示したものの159円後半の水準を維持。NY入り、サブプライム問題の影響が懸念された米金融機関の決算が市場予想を上回ったことを受け、時間外のダウ先物が急伸。クロス円もつれ高となりユーロ/円が160円後半まで上昇するなど円売りが加速。ドル/円も一時116円手前まで急騰しました。続いて発表された米8月生産者物価指数は総合指数が大きく下振れたもののコア指数は堅調と強弱まちまちの結果に。また7月対米証券投資は192億ドルの流入と予想の1000億ドル流入を大幅に下回る結果となったものの、米指標への反応は特に見られず、NY中盤は上昇幅が100ドルを超えたダウに支えられ、ドル/円・クロス円は高値圏でもみ合いに。NY時間午後、FOMCは政策金利を0.50%引き下げ4.75%とし、0.25%の利下げを見込んでいた大方の予想を覆しドル売りが殺到。逆に大幅利下げを好感してダウが急伸したためクロス円が急騰、ユーロ/円が2円近く急伸し162円を突破した他、豪ドル/円も99円台を示現。ドル/ 円は一時115.27円へ下振れしたもののクロス円の買いにつれてその後116.37円まで急反発。声明文では今回の利下げについて「金融市場の混乱による経済への悪影響を考慮し行動した」との見解が示され、今後の見通しについては「物価の安定と成長の持続させるために必要であれば行動する」として一段の利下げ余地を示唆する内容となりました。FOMC後ダウが300ドルを超す上昇を示し、クロス円は引けまで高値水準を維持。一方ドル/円はドル全面安を受けて、116円前半で頭を抑えられる展開に。

 19日水曜日朝方はFOMC後の上昇が一服し利益確定の売りが先行、ユーロ/円が162円割れを起こすなどクロス円が高値圏から反落。しかし東京市場が始まると日経が500円以上反発、信用縮小懸念の後退を受けてクロス円も安値から切り返す動きへ。午後はNZドル/円が前日高値を越えて84円後半まで上昇するも、その他のクロス円は高値圏でもみ合いが続き、ドル/円も115円後半でこう着した値動き。なお日銀が政策金利を0.50%に据え置くことを発表するも、すでに織り込み済みのため市場は特に反応せず。夕方福井日銀総裁が「金利調整の必要性は今後も変わらない」「現在の金利水準は相当に低水準」と発言しやや円高へ振れる場面があり、欧州株が大幅に続伸するもドル/円は116円手前で上値の重い展開。ユーロ/円も162円を割ってからじり安で推移。ポンド/円はイングランド銀行(BOE)議事録でインフレの上振れリスクが後退したとの見解が示され、ポンド/円は高値から3円近く下落、231円前半まで下値を拡大しました。NY入り、米8月消費者物価指数(CPI)はコア指数が予想通りでしたが、同住宅着工件数と建設許可件数が予想を下回る結果を示し、 FRBの追加利下げ観測の強まりダウ先物が急伸。株高を受けて市場では円売りが加速し、ドル/円が116円台を回復した他、ユーロ/円が162円半ばへ反発。米証券大手の決算が予想を下回ったもののダウはプラス幅で堅調に推移、しかしNY中盤以降は利益確定の売りが先行し、NZドル/円を除いてクロス円が上げ幅を縮小、ドル/円も115円後半へ下落しました。

 20日木曜日東京時間はドル/円・クロス円が小動きで推移、ドル/円は前日NY時間の軟調な地合いを引き継いで115円後半で上値の重い展開となりました。ユーロ/円も162円をはさんでこう着状況。その中でオセアニア通貨が堅調な値動きを見せ、NZドル/円が前日高値をわずかに越えて85.49円まで上昇。午後に入るとユーロ/ドルが思惑買いで1.4000ドルの節目を突破、主要通貨でもドル売りが強まりドル/円が一時115.27円まで下振れ。一方クロス円は強含みとなりユーロ/円が162.37円まで同日高値を更新、豪ドル/円も99.84円まで上昇し100円の大台に迫りました。またポンド/円は夕方発表された英8月小売売上高の予想以上に強い結果を受けて232円台へ1円近く急伸するも、その後利食いの売りに押されNY時間には230円割れ水準まで下落しました。NY序盤、バーナンキFRB議長の証言内容が事前に伝えられ「サブプライム絡みの投資損失は住宅ローンの損失を大きく上回る」「今回の利下げは金融市場の緊張による経済への悪影響を未然に防ぐため」との見解が示されるも市場は反応薄。またアナリスト予想を上回った米証券大手ゴールドマン・サックスの決算を受けて一時ドルが買われるも、ドル売り基調に変化はなくその後ユーロ/ドルの1.4100ドルの大台を狙った上値追いが加速すると、ドル/円は115円割れを起こして急落。一時114円を割り込み6営業日ぶりの安値水準を示しますが、NY中盤以降フィラデルフィア連銀景況指数が予想を大きく上回るとドル/円は下げ渋る展開に。またクロス円では欧州通貨、特にポンド/円が230円を割り込むなど軟調な値動きとなる一方、加ドルが対ドルで約30年ぶりの高値水準へ上昇したことを受けて加ドル/円はNY終盤にかけ堅調な展開に。

 21日金曜日午前は前日NY時間の安値から切り返す堅調な展開となり、ドル/円が115.08円まで上昇した他、ユーロ/円が前日の急落前の水準162円前後まで回復。豪ドル/円は100円の大台を突破し、100.11円まで同日高値を更新しました。しかし仲値後は買いが一巡、週末ということもあってややポジション調整の売りに押されドル/円は114.60円まで軟化。一方クロス円は底堅い値動きとなり、加ドル/円は午後も続伸。ドル/円の水準を越えて115.45円の高値を示現。加ドルは対ドルでも等価水準で推移するなど、商品価格の高騰を背景に強含みの展開となりました。欧州序盤、ユーロ/ドルが1.4100ドルを突破したことを受け欧州通貨を中心に上値追いの展開となり、ロンドン時間にポンド/円が232円台へ急伸。売りポジションに偏っていたドル/円もショートカバー優勢となり115円後半へ上昇。NY時間は材料薄ながらクロス円主導のショートカバーが続き、ポンド/円が233.66円と同日安値から3円以上高い水準へ上昇した他、ユーロ/円が162.82円まで高値を更新。加ドル/円も一時116円にタッチする展開。ドル/円は115.84 円まで高値を更新するも、引けにかけてポジション調整でじり安となり、前週比7銭高の115.37円で取引を終了しました。

なお他の通貨の先週終値は

ユーロ/円162.55円(前週比2.54円高)
ポンド/円233.06円(前週比1.71円高)
豪ドル/円99.74円(前週比2.65円高)
NZドル/円85.67円(前週比3.50円高)
加ドル/円115.26円(前週比3.40円高)
スイスフラン/円98.42円(前週比1.46円高)となっています。

先週の主な要人発言

9月17日(月)

グリーンスパン前FRB議長
「米経済が景気後退に陥る確率が高まっている」
「住宅価格の大幅下落が米経済見通しに対する最大のリスク」

ロート・スイス国立銀行(SNB)総裁
「6月時点よりも明確な利上げサインを示していない」

9月18日(火)

スティーブンス豪州準備銀行(RBA)総裁
「強い豪経済にとって追加的な抑制要因が加わるのは歓迎できなくもない」
「米国の景気減速がアジアへの主な脅威となる」

FOMC声明文
「信用状況が潜在的に住宅市場の調整を激化させ、経済成長を抑制する可能性がある」
「金融市場の混乱による経済全般への影響を考慮し、将来の緩やかな成長を促進するために行動した」
「コアインフレはこの数ヶ月、穏やかに改善しているが、若干のインフレ圧力が残っているため、インフレ動向を注視し続ける」
「先月以降、金融市場の動向が米経済見通しに不透明性を増加させた」
「物価の安定と持続的な成長促進のため、必要とあれば行動」

9月19日(水)

ボラートNZ準備銀行(RBNZ)総裁
「NZの住宅市場は金利上昇で減速し始めている」
「しかし住宅市場の崩壊はなさそうだ」

福井日銀総裁
「金利調整の必要性は今後も変わらない」
「現在の金利水準は相当に低水準」

イングランド銀行(BOE)議事録
「政策金利は9対0で据え置き」
「インフレ上昇リスクは若干後退した」

グロス・独経済技術相
「FRBの利下げがドルを弱めるかもしれない」
「弱いドルはドイツ輸出企業に打撃を与えるかもしれない」

9月20日(木)

福井日銀総裁
「金融市場の変動は日本の経済にも影響与える可能性がある」
「サブプライム問題は日本の金融システムに影響を与えない」

バーナンキFRB議長
「サブプライム絡みの投資損失は住宅ローンの損失を大きく上回る」
「今回の利下げは金融市場の緊張による経済への悪影響を未然に防ぐため」

グリーンスパン前FRB議長
「米景気の後退リスクは3分の1を上回る」
「FRBの利下げで、米景気後退のリスクが低下した」

9月21日(金)

ロート・スイス国立銀行(SNB)総裁
「スイスフラン安は問題を引き起こす」
「ユーロ高を懸念しない」

フレアティ・カナダ中銀総裁
「加ドルの上昇は米ドルが弱いため」


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