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[レポート] 10月8日週の外国為替市場分析(1)

2007年10月09日 11:10更新 前の記事 次の記事  コラム・外国為替一覧
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出典:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株)石井 雅博 2007年10月8日付」より


先週の概況

先週はドル買い戻しが先行、米雇用統計は前月分が上方修正されドル/円は117円突破

 先週10月1日月曜日、朝方発表された日銀短観は、大企業製造業業況判断と同設備投資が予想を上回ったものの円買いは一時的なものにとどまり、シドニーおよび中国・香港市場が休場のため午前は動意薄の展開に。それでもクロス円を中心に堅調な推移となりユーロ/円は昼前に164円台へ上昇。一方ドル/円は前週終値とほぼ同じ水準114.80円台で取引を開始し、クロス円の上昇につれて115円台を回復。午後も豪ドル/円などオセアニア通貨の強い相場が続き、夕方にはドル買い戻しが加速しポンドを中心に円売りも活発化。ポンド/円が236円を突破した他、加ドル/円も6営業日ぶりに116円台へ上昇し、スイスフラン/円も8月以来の99円乗せへ。ロンドン序盤まで円全面安の展開が続きましたが、ユンケル・ユーログループ議長が「欧州は貿易などの世界的な不均衡のツケをもはや引き受けられない」と発言、トリシェECB総裁もユーロ高に懸念を示し、さらに米金融大手シティーバンクの業績悪化の報道が伝わるとクロス円が急反落。ユーロ/円が165円手前から164.06円まで急落し、オセアニア通貨も高値から1円近く下落。しかしNY時間以降買い戻しが急速に進み、ユーロ/円が再び165円手前へ上昇するなど、クロス円は総じて行って来いの展開に。ドル/円も116.06円まで同日高値を更新しますが、その後発表された米9月ISM製造業景況指数が予想を下回る結果を示すと、115円半ばへ反落。一方同指数が52.0と景気分岐点の50を上回ったことを好感し米株式は上昇、ダウが7月20日以来の14000ドル乗せを達成。NY中盤以降クロス円は株価に支えられ高値圏でもみ合いとなり、ユーロ/円が165.04 円まで同日高値を更新。一方ドル/円はISM指数後116円手前まで戻すものの、その後は115.70円台までじり安で推移しました。

 2日火曜日は午前からクロス円主体の利益確定売りが先行、豪ドル/円が103円を割り込み、ユーロ/円も仲値後から急速に下げ幅を広げ、昼過ぎには 164円割れへ。ドル/円も115円前半まで値を下げ、前日から一転して全面円高の展開に。アジア株が軒並み大幅高となるもクロス円の下落は午後も続き、欧州序盤、豪ドル/円が102円割れを起こし前日の上げ幅を相殺すると、ユーロ/円も163.61円まで同日安値を更新。しかし夕方以降、ドル/円の買い戻しが優勢となり、オセアニア通貨も安値から反発。一方ユーロ/円はユーロ/ドルが大幅反落した影響で戻りが鈍く164円をはさんでもみ合い。NY序盤もドル/円・クロス円堅調の流れが継続、米8月中古住宅販売保留は予想を下回るもドル売りは一時的で、直後に同日高値の115.99円を示現。NY中盤以降は軟調なダウやユーロ/ドルの下げ止まりを受けて、ドル/円・クロス円とも上値の重い展開となり、ドル/円は115円後半でじり安となりました。

 3日水曜日は軟調なNY終盤の流れを引き継ぎ、朝方NZドル/円が海外時間の高値から1円以上安い87.16円まで下落する場面がありましたが、東京市場はクロス円中心に買い戻しが優勢に。また豪州準備銀行(RBA)は政策金利を6.50%に据え置くことを決定。市場の予想通りのため豪ドル/円の反応は限られましたが、その後発表された豪8月小売売上高が予想を大幅に上回る強い結果を示し、豪ドル/円は103円台へ急伸。ユーロ/円など他のクロス円もつれ高となって上昇しました。一方ドル/円は東京時間115円後半でこう着した展開。しかし欧州序盤、特に材料のないなか投機筋の買いでドル/円が116円台へ急騰、クロス円も軒並み上昇しユーロ/円は164円後半へ急伸。ロンドン時間以降もドル/円・クロス円はじりじりと下値を切り上げ、米9月ADP全国雇用者数は市場の予想通りとなり、ドル/円はその後もじり高で推移。米9月ISM非製造業景況指数が予想を若干上回る堅調な結果を示すと、ドル/円は 116.77円まで上昇、8月27日以来の高値を更新しました。一方この日も欧州当局者からユーロ高を懸念する発言が相次いだことからユーロ/ドルが大幅反落。NY中盤以降円の買い戻しも活発化し、ユーロ/円が165円台を維持できず反落した他、豪ドル/円も103円を割り込み海外時間の上げ幅を相殺。一方ドル/円はドル全面高に支えられ、取引終盤にかけても116円後半の水準を維持しました。

 4日木曜日午前はドル/円を始めこう着した展開。岩田日銀副総裁の「米景気減速が日本経済の成長にとって下向きリスク」との発言にも特に反応はなく、ドル/円は116円後半でもみ合いとなりました。午後に入るとイングランド銀行(BOE)が利下げに踏み切るとの思惑からポンド/円を始めクロス円が下げに転じ、ポンド/円が236円前半まで下落、ユーロ/円も一時164円割れを起こしますが、下押しは限られ欧州序盤から買い戻しが優勢に。反発後クロス円は堅調に推移しユーロ/円が164.88円まで同日高値を更新、ポンド/円も237円半ばまで反発。ロンドン時間以降は英欧の政策金利発表を挟んで上下に振れる荒い値動きとなり、BOEが政策金利を据え置きに決定すると利下げを期待していた向きの買い戻しでポンド/円が上昇。一方欧州中央銀行(ECB)は前月に続いて据え置きを決定しますが、トリシェECB総裁が会見で「金融政策は緩和寄り」の文言を削除、また景気の下向きリスクを指摘すると、市場ではユーロ売りが加速しユーロ/円が再び164円割れへ。しかしECBイベント消化後、特に材料のないなか投機筋の買い戻しでユーロ/ドルが急反発し、他の主要通貨も合わせて対ドルで上昇、一転して全面ドル安の展開に。クロス円も軒並み反発しユーロ/円は164円後半まで回復。一方ドル/円は一時116.26円まで下落しますが、NY中盤以降ドル売りが一服すると取引終盤にかけて116円半ばでこう着状況に。

 週末5日金曜日は午前から米雇用統計を前に手控えムードが強く典型的な週末相場に。ドル/円は116.30-50円台の狭いレンジで小動きとなり、ユーロ/円も164円半ばでこう着した状況が続きました。欧州時間に入って豪ドル/円など資源国通貨を中心にやや堅調な値動きとなり、特に加ドル/円はカナダ 9月失業率が1974年以来となる6%割れを示すと118円台へ急騰。NY入り、注目された米9月非農業部門雇用者数は+11万人と市場予想の+10万人を上回り、さらに前月分も上方修正されたことからFRBの利下げ観測が大きく後退。市場ではドル買いが殺到し、ドル/円は116.40円付近から一気に 117円台へ上昇。8月23日高値を突破して117.27円まで同日高値を更新しました。一方ユーロ/円は対ドルで1.4032ドルまで売り込まれた影響で下げに転じ164.15円の同日安値を示現。しかしその後、下値で大口のユーロ買いが入り、ユーロ/ドルが1.41ドル半ばまで急反発すると、他の主要通貨でもドル売りが加速、軒並み下落幅を相殺する展開となりました。クロス円もこの動きを受けて強含みとなり、ユーロ/円が165円台へ上昇。豪ドル/円も105円台、加ドル/円にいたっては119円台を突破し年初来高値を119.28円まで更新しました。ドル/円はクロス円に支えられ116円後半の水準を維持、前週比2.04円高の116.89円で取引を終了しています。

なお他の通貨の先週終値は

ユーロ/円165.22円(前週比1.46円高)
ポンド/円238.66円(前週比3.70円高)
豪ドル/円104.85円(前週比2.98円高)
NZドル/円88.95円(前週比1.95円高)
加ドル/円119.03円(前週比3.59円高)
スイスフラン/円99.19円(前週比0.57円高)となっています。

先週の主な要人発言

10月1日(月)

グリーンスパン前FRB議長
「証券化を伴わなければ、サブプライムの損失は米国に限定された」

ユンケル・ユーログループ議長
「欧州は貿易などの世界的な不均衡のツケをもはや引き受けられない」

トリシェECB総裁
「強いドルが米国の利益と、米当局が述べていることに関心がある」

10月2日(火)

ボラートNZ準備銀行(RBNZ)総裁
「金融政策は万能ではなく、NZドルを抑制することは容易ではない」

10月3日(水)

ボラート豪財務相
「(強い小売売上高を受けて)豪州経済は引き続き拡大している」

プロディ・イタリア首相
「ユーロ高の相場を懸念している」

欧州関係筋
「ユーロ圏は為替に関してドルよりも円や人民元を懸念している」

10月4日(木)

トリシェECB総裁「インフレには上向きリスクが残っている」
「ECBはあらゆる動向を注意深く監視する」
「ECBの主目的である物価安定への上向きリスクに対処するための準備が整っている」
「ユーロ圏の経済成長に下向きリスクがある」
「ユーロの為替水準には注意を払う」
「金融政策が緩和的でなくても利上げをする可能性がある」

10月5日(金)

ラガルド仏財務相
「ポールソン米財務長官はドルの下落スピードを懸念しているとのこと」


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