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米軍事司令官、トルコ-クルド関係を懸念

2007年10月12日 07:52更新 前の記事 次の記事  一般・海外情勢一覧
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 イラク在留米軍司令官ペトロース氏は11日、トルコがイラク北部クルド地域へ襲撃すると警告しており、米軍による当該地域への支援物資供給作業が妨げられ、発展しつつあるクルド経済に悪影響を与えるとの懸念を表明した。

 イラク全土の中でもクルド地域は比較的平穏であったが、トルコがイラク国境越しに襲撃を警告するようになってから、同地域に対する懸念が高まるようになった。トルコ政府は同国国会に、トルコとイラク北部の国境を超えた軍事活動を承認するように要請しようとしている。もし承認されれば、トルコ軍がイラク北部を拠点としてイラク北部のクルド地域に侵入し、テロ活動を繰り返すトルコ系クルド人のゲリラ組織PKK(クルド労働者党)の基地を破壊するべく軍事活動が行えるようになる。

 ペトロース司令官は「トルコ軍の侵入を懸念している。イラクへの支援物資の多くはトルコ経由で配給される。トルコとイラク国境北部の商業的つながりを保つことは非常に重要なことだ。このまま商業的つながりが維持できることを期待する」と述べた。

 PKKはトルコ南東部の自治権獲得のために1984年から反乱を起こしている。この反乱によって、これまで数万人もの犠牲者が生じている。トルコ政府は、PKKは平穏なクルド地域を基地として利用していると主張しているが、イラク・クルド当局はこれを否定している。

 イラク米軍が使用する燃料の3分の1はトルコ経由で調達されている。その他米軍基地への飲み水、その他支援物資もイラク北部の国境を越えたトルコ系運送会社のトラックで供給されている。

 イラククルド地域はトルコとの貿易に依存して発展している面が強い。イラククルド地域とトルコの年間貿易額は100億ドル超にも達している。

 なお米国でもPKKをテロ組織と見なしており、トルコがPKKの軍事活動に懸念していることには理解を示している。ペトロース司令官は「PKKによる暴力の高まりへの懸念は大きな問題だ。とても戦略的に対策法を練らなければならない」と述べている。

 トルコは長らく北大西洋条約機構(NATO)に加盟しており、冷戦時代にソ連と戦う米軍に対し軍事基地を提供するなど、米国に大きな貢献をしてきた。同時にイラククルド地域は米国にとってイラク国内の主要な同盟地域であり、サダム政権を崩壊させ、宗派間闘争を沈静化させるために重要な役割を果たしてきた。そのためどちらに敵対することも米国にとっては避けるべき戦略となると見られる。

 一方、イラクバグダッドでは依然として自爆テロ攻撃が続いており、10日にはバグダッド東部にある喫茶店とキルクーク北部商店街で自爆テロが生じ、少なくとも30人のイラク人が死亡している。イラク米軍は10日バグダッド東部の紛争に巻き込まれて米軍1名が死亡したと報告している。

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*この記事はAP通信との契約で財経新聞社が日本向けに翻訳・編集したものです。翻訳・編集責任は財経新聞社にあります。AP通信はコンテンツの誤謬及び遅延、コンテンツに依拠してなされたすべての行動に関して一切責任がないものとします。Copyright 2006 The Associated Press. All rights reserved.

 

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