JPモルガン、7-9月期純利益上昇示す
今夏生じたサブプライム(低所得者向け)住宅ローン問題により、多くの米大手銀が損失を被ったが、JPモルガン・チェースは米ウォール街アナリストらの予測値を上回る第3四半期純利益上昇を示した。しかしながら、第4四半期の見通しには慎重で、特にローン事業では多くの問題を処理していかなければならない様子を見せている。取締役らは、経営を適切な方向に運んで行くことができると述べており、投資からも今後に期待を寄せたため、株価は2%以上の上昇を示した。
JPモルガン第3四半期純利益は、前年同期比2.3%増の33億7,300万ドル(約3,900億円)となった。一株利益は前年同期の92セントから上昇して97セントとなり、アナリスト予測値の90セントを上回った。また売上高は前年同期比4%増の161億ドルとなった。
レバレッジドローン部門で13億ドル、住宅ローン含む債務担保証券で3億3,900万ドルの評価損を計上した。また個人金融部門では前年同期比14%の減益となった。一方資産運用部門、カードサービス、商業銀行部門で純利益の大きな上昇が見られたため、サブプライム問題による損失を補うことになった。他大手銀と同様に、JPモルガンの今後の運営も、今夏生じた信用収縮が今後どう改善されていくかにかかっている。
JPモルガンは信用収縮による落ち込みは今後も続くと見ており、JPモルガン会長兼CEOのJamie Dimon氏は、「今期も不良債権の償却が続くと見られる」と述べている。
JPモルガンの1ー9月期純利益は124億ドル、一株利益3.52ドルとなり、前年同期の99億2千万ドル、一株利益2.78ドルから上昇を示した。売上高は前年同期比18%増の540億ドルとなっている。
ゴールドマンサックスアナリストのWilliam F.Tanona氏は、「全体として、JP モルガンは困難な市況にも関わらず良い業績を収めた」と評価している。
米第2位の大手銀バンクオブアメリカ(BofA)は18日収益発表を行う予定である。アナリストらはBofAの一株利益は1.06ドルとなると予測している。なお、すでに収益発表を済ませたシティグループは57%もの減益となっている。
JPモルガン株価は17日、1.26ドル上昇して46.37ドルとなった。一方シティグループ株価は13セント下落して44.66ドルとなった。
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