米証券大手メリルリンチは24日、今夏生じたサブプライム(低所得者向け)ローン問題で7-9月期(第3四半期)に79億ドル(約9千億円)の有価証券評価損を計上したことを明らかにした。これに伴い、最終損益は22億4千万ドル(約2,500億円)の赤字に転落した。メリルが赤字を計上するのは6年ぶりとなる。 米メリルCEOのスタンレー・オニール氏は、「格付機関による数千もの住宅ローン証券の格下げに見られるようにここ最近もサブプライムローン問題に関連する住宅ローン市場の弱まり、不安定性を示すようになっている」と市場への警戒感を表明した。 評価損の主な原因は債務担保証券(CDO)の値下がりによる市場の弱まりにある。先週米主要格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)は450億ドル相当の住宅ローン担保証券の格下げを行った。 オニール氏は、世界投資家らが金融市場の不安定を受けて、ハイリスク金融商品に警戒している状況の中、同社の経営先行き不安定な状況は今後も継続すると述べた。これに伴い、S&Pは24日、メリルリンチの長期債務格付を「AAマイナス」から「Aプラス」に一段階引き下げを行った。 24日、メリルリンチ株価は3.90ドル(5.8%)下落して63.22ドルとなった。