NBCとFoxは広告支援型のオンラインビデオサイトを立ち上げる予定であると発表した。同ビデオサイトでは、多数の娯楽番組提供会社からの画像がアップロードされるという。 試験版として米国時間29日からHulu.comが開設され、数ヶ月後には完全版が公開されるという。同サイトはニューズコーポレーション、NBCユニバーサル、ゼネラル・エレクトリック(GE)の一部門が共同で開発に携わっており、映画やテレビ番組を最初から最後まで広告支援によってオンラインサイト上に公開する。 HuluCEOのJason Kilar氏は、「多くのコンテンツを一つに集約すれば、ユーザーにとって使いやすいサイトとなる」と新たに開設するオンラインビデオサイトについて説明している。 娯楽番組制作会社とユーチューブのようなオンラインビデオサイトとの間で、承認のないビデオ画像がしばしばアップロードされるなどの問題が生じる最中、娯楽番組制作会社によるオンラインビデオサイトの立ち上げが企画されるに至った。 現在コメディ・セントラル、MTV、VH1などの米人気娯楽番組を提供するバイアコムが、ユーチューブに大量の著作権承諾のないビデオ画像を掲載しているとして、損害賠償金10億ドルを求めた訴訟を行っているが、ユーチューブは、指摘されるごとに画像を削除しており、著作権法に従っていると主張しているなどのトラブルが生じている。 このような中、新たに立ち上げられるHuluでは、法的に認められた娯楽番組を、番組制作会社の提供のもとにアップロードする。映画も、オンラインビデオ用に編集され、途中に短いCMが放送されるようになるという。 番組はHulu.comと番組提供パートナーであるAOL、MSN、MySpace、YahooおよびComcastサイトから閲覧することができるようになるという。 またユーザーのために、各自のブログやホームページにビデオ番組をアップロードできるツールも提供する予定であるという。また気に入ったビデオ画像のリンクを電子メールで知人に知らせることもできる。これらの法的に許可された柔軟性のあるサービスによって、ユーザーにより使いやすいオンラインビデオサイトとなることが期待されている。 Forrester ResearchのメディアテクノロジーアナリストJames McQuivey氏は、「広告主にとって、複数の番組制作会社による人気のある番組にオンライン広告を提供できるので、より恩恵を与えることになるだろう」と分析している。