インターネット検索最大手のグーグルが携帯電話市場に本格的に参入することが5日の発表により明らかになった。グーグルによると、来年下期にも携帯電話用の無償ソフトウェアパッケージを日本のNTTドコモ、KDDI含む世界ハイテク・通信企業33社と提携して提供していく予定であるという。 この無償ソフトウェアパッケージ提供制度は、携帯電話アプリケーションのデベロッパーらが共通のプラットフォームで作業できるようにすることが狙いであるという。無償提供するソフトウェアパッケージの名称は「アンドロイド(Android)」で、携帯電話に必要な電子メール、電話帳、ネット閲覧、OSなどすべてのソフトを揃えている。 グーグルは「アンドロイド」によって、今後人々がパソコンから離れ、携帯電話へとインターネット利用ツールを移行させていくにつれて新たな広告ネットワークを構築できることを期待している。 グーグルの「アンドロイド」提供は33社の携帯電話会社との提携で行われるが、同社CEOのエリック・シュミト氏は、「将来的にはあらゆる選択肢を考慮している」と述べ、今後グーグル独自の携帯電話、ソフトウェアを制作する可能性も示唆した。 しかし今のところは、同社はアンドロイド制作支援会社を集めることに焦点を置いており、すべてのプログラマーに共通のプラットフォームを与えることで、より携帯電話アプリケーションが容易に制作できるようになることを目指している。シュミト氏は、「(アンドロイドによって)今まで想像もできなかったようなことが携帯電話でできるようになるだろう」と期待を述べている。 同社は来週にもアンドロイドの共通プラットフォーム上で使用できるデベロッパーツールを公開する。なお、アンドロイドは既存の携帯電話には適応していないので、アンドロイドを使用するためには携帯電話を新たに買い替える必要があるという。アンドロイドを搭載した携帯電話の価格、出荷台数などはまだ明らかにされていない。 グーグルの携帯電話市場参入計画は9月初旬に明らかになり、その後同社株価は200ドル以上の上昇を示してきた。5日取引時間中に同社株価は730.23ドルの最高値を記録し、その後下落を示して前週末比14.40増の725.65ドルで取引が終了した。 オッペンハイマー&Co.アナリストのSandeep Aggarwal氏は、グーグルは携帯電話市場参入後3年以内に年間売上高48ドルを計上し,その結果同社株価は850ドルまで上昇するだろうと予測している。