米連邦準備理事会(FRB)のベン・バーンナンキ議長は8日、議会証言で10-12月期の米経済成長が顕著に減速し、原油価格の高騰によってインフレ圧力が高まると述べた。しかし、同議長は70年代のスタグフレーションからは程遠く、2008年中期に経済が回復するとの見通しを示した。 証言の中でバーナンキ議長は、予想より深刻な住宅市場の低迷や長引く信用収縮、インフレ圧力となっている原油価格の高騰とドル安など、米経済が多くの問題に直面していることを認めた。 バーナンキ議長はFRBが状況を注意深く監視しており、必要に応じて行動するとの姿勢を強調した。一方で同議長は、FRBが経済成長の下振れリスクと物価上昇の上振れリスクがほぼ均衡していると認識していることを強調した。FRBは、先週の連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラル・ファンド(FF)金利の0.25%追加利下げを行い4.5%とした際に同じ姿勢を示している。 バーナンキ議長はまた、エネルギー価格の上昇、信用収縮、住宅市場の低迷が個人消費に影響を及ぼすことで、米経済は第3四半期の3.9%の成長率と比べて「第4四半期に顕著に減速する」との見方をFRBが取っていることを示した。多くのアナリストは第4四半期(10-12月期)の米経済成長率が1.5%に低下すると予想している。