複数の米大手銀は9日、サブプライムローン(信用力の低い貸し手向け融資)関連で第4四半期に新たな損失が発生することを発表した。住宅・住宅ローン市場の問題によるクレジット市場への影響が拡大していることが示唆された。 米銀行大手ワコビアは債務担保証券で11億ドルの評価損を発表。バンク・オブ・アメリカとJPモルガン・チェースは、米証券取引委員会(SEC)に提出した文書の中で第4四半期に追加の損失を計上する可能性に言及している。 金融サービス大手のEトレード・ファイナンシャルも9日、資産担保証券の評価減が継続するの見通しを示した。クレジットカード大手のキャピタル・ワン・ファイナンシャルは融資の償却と債務不履行が増加したことを明らかにした。 一連のニュースは株式市場の大幅な下落につながり、同日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は前日比220ドル超安となった。ワコビア株は一時52週ぶりの安値となる38ドル5セントまでに低下したが、35セント高の40ドル65セントで終えた。バンク・オブ・アメリカ株は48セント高の43ドル98セントで終えたが、JPモルガン株は30セント安の42ドル31セントの終値だった。 米金融機関における第3四半期の住宅ローン関連の評価損は総計400億ドルに達している。9日の発表は、第4四半期の損失がこれを上回る可能性も示唆した。SECへの提出文書でワコビアは11月の市場が「異常に不安定」だと述べている。 これまでの発表によると、米金融機関の第4四半期のポートフォリオの資産価値は既に約200億ドル減少している。200億ドルのうちには、シティグループが発表した追加の評価損110億ドルや、モルガン・スタンレーが見込んでいる最大60億ドルの評価損などが含まれている。