20日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場で、米国産標準油種WTIの先物価格(1月限)は3.99ドル上昇し、1バレル98.03ドルとなり、100ドルへの道を着々と前進していることが示された。一方、ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)で北海ブレント原油先物1月限は3.21ドル上昇して1バレル95.49ドルとなった。 NYMEXで取引されたその他石油製品では灯油12月先物が8.59セント上昇して1ガロン2.6901ドル、ガソリン12月先物が6.99セント上昇して1ガロン2.4515ドルとなった。また天然ガス先物は31セント下落して千立方フィートあたり7.477ドルとなった。今年の冬が例年より温暖となるとの予測により天然ガス先物は下落を示している。 全米自動車協会(AAA)によると米ガソリン平均販売価格は0.5セント減少して1ガロン3.09ドルとなった。ガソリン販売価格は原油価格が100ドルへ向かうにつれて、今後上昇を示す可能性がある。 多くのアナリストらは、ドル安が原油価格の高騰を招いていると分析している。米TFSエネルギー・フューチャーズアナリストのアディソン・アームストロング氏は、「FRBによる利下げがさらなるドル安を招き、海外投資家のエネルギー資源への投資がさらに強まる可能性がある」と分析している。 米FRBは来年度の米経済成長率は1.8%から2.5%の間に減速するが、インフレ率も1.8%から2.1%の間にとどまるだろうとの予測を発表している。 原油価格の高騰から、米FRBが金利を据え置き、あるいは利上げに踏み切る可能性も考えられる。利上げを行うことによってドル安に歯止めをかけることができ、原油価格の下落を導くことが期待される。 米石油精製所でも、テネシー州メンフィスの日量18万バレルの石油を生産する精製所で10日間の緊急点検のための一時生産中止が行われるなど、精製所の生産効率にも懸念が生じている。 21日には米エネルギー省が原油在庫を発表する。ダウジョーンズ・ニュースワイヤーズアナリストらは米原油在庫は先週一週間で80万バレルの増加、ガソリン在庫は70万バレルの増加、灯油・ディーゼル燃料など留出燃料は40万バレル減少したと分析している。