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[レポート]11月26日週の外国為替市場分析(1)

2007年11月27日 09:41更新 mailメール

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出典:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株)石井 雅博 2007年11月27日付」より

●先週の概況●
ドル/円が107円台へ突入、リスク回避収まらずドル安・円高が高進


 先週19日月曜日は長引く株安によるリスク回避の継続で、ドル/円・クロス円とも軟調な展開となり、ドル/円が110円を割った他、豪ドル/円・加ドル/円など資源国通貨が大幅安となりました。週明けの東京時間は、朝方からオセアニア通貨を中心に強含みで始まり、豪ドル/円が一時100円手前まで上昇。ドル/円も午前に111円をつける場面がありましたが、円売りは続かず午後に日経が前日比マイナスに転じると110円前半へじり安に。海外時間はスイス再保険社がサブプライムローン絡みで巨額の評価損との報道や、英住宅金融大手ノーザンロックの株価下落などを受け、欧州株が軟調な値動きとなり、ドル/円・クロス円を下押し。ロンドン時間にはドル/円が110円割れ手前まで下落した他、ユーロ/円も同日高値から2円以上下落し161円前半へ。さらに米証券大手ゴールドマン・サックスが、米金融大手シティグループの投資判断引き下げを嫌気してダウが反落して始まると、ドル/円は前日に続いて110円を割り込み、終始軟調なダウに引きずられて109.73円まで下値を拡大。そのまま安値水準で引けとなりました。またクロス円もリスク回避再燃で大きく売り込まれ、ユーロ/円が161円を割った他、豪ドル/円が97円割れへ。また加ドル/円も前週末の水準111円台まで下値を拡大しました。

 20日火曜日はFRB緊急利下げの憶測やFOMC議事録でのGDP見通し引き下げなどを受けドル/円が上値の重い値動き。一方クロス円は市場で円高一服後、前日の下げ幅を取り戻す動きが強まり軒並み大幅反発となりました。東京時間はダウ大幅反落を受けて朝方から円高傾向が続き、ドル/円が仲値後に109.60円まで下落。また日経が円高を嫌気して下げ幅を200円以上に拡大し、アジア株安を受けてクロス円も軟調な展開となり豪ドル/円は96.03円まで同日安値更新しました。しかし昼過ぎに日経が反発し15000円台を回復すると、円高一服感からドル/円・クロス円の買い戻しが加速し、ドル/円が110円台を回復。また米FRBが緊急利下げのミーティングを開くとのウワサや、ベルギー中銀総裁の「ドル安は行き過ぎるべきではないが、米景気減速を考慮すれば正常」との発言を受け、対円以外で全面ドル安となり、ユーロ/ドルが史上最高値を7営業日ぶりに更新。ユーロ/円も一段高となり163円台へ急反発しました。クロス円強含みの展開はロンドン時間も続き、豪ドル/円が98円台へ上昇。一方加ドル/円は111円前半から一時113円をつける場面がありましたが、その後発表されたカナダ10月消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったため下げに転じ、NY時間には112円割れとなりました。米10月住宅着工件数および同建設許可件数は強弱まちまちでしたが、ドル/円は110円割って軟調に推移。米株式市場はFRBの緊急利下げのウワサを材料に反発して始まるも、米連邦住宅金融公社フレディマックが赤字決算などを受けて中盤以降リスク回避の動きが強まり、クロス円も上値の重い展開に。FOMC議事録では来年の実質成長率見通しが大幅に引き下げられ市場でドル売りが加速し、ドル/円が109.49円まで安値を更新。さらに「利下げの決定はきわどかった」との文言から追加利下げ観測が後退しダウが下げ幅を一時100ドル以上に拡大。しかし引けにかけてダウが持ち直したため、ドル/円・クロス円も終盤買い戻しが優勢となり、ドル/円が110円付近へ戻し、ユーロ/円も163円台へ反発しました。

 21日水曜日は金融機関の損失拡大に絡む憶測が飛び交うなかでドル/円が昨年安値を破って108.24円まで年初来安値を更新。クロス円も豪ドル/円などを中心に一段安の展開となりました。朝方はNY終盤にかけて買い戻しが優勢でしたが、午前に豪州系銀行で巨額損失とのウワサや、邦銀が緊急記者会見を開くとの憶測が市場を駆け巡り、ドル/円・クロス円が急激に下げ幅を拡大。ドル/円は節目の109円を割って昨年5月安値108.96円を破る展開となりました。午後もリスク回避の動きが継続し、ロンドン時間は大幅安となった欧州株やダウ先物を受けてドル/円が108.24円まで同日安値を拡大した他、ユーロ/円が163円台から160円手前へ急反落、豪ドル/円も9月上旬以来の安値水準である93円台へ下落しました。またポンド/円は夕方公表されたイングランド銀行(BOE)議事録で、タカ派と見られていたギーブBOE副総裁が利下げ票を投じていたことが明らかとなり市場でポンド売りが加速。ポンド/円は折からの円買いもあって222円前半まで下値を拡大しました。NY時間は世界的株安の流れを引き継いでダウが下落して始まるも、翌日にサンクスギビングデーを控えて動意の乏しい展開となり、史上最高値の更新を続けるユーロ/ドルに引っ張られユーロ/円が161円台へ戻る動きとなったものの、ドル/円は108円台でこう着した展開。その他のクロス円もおおむね安値圏でもみ合いとなりました。またダウが終盤にかけて下げ幅を200ドルに広げますが、ドル/円・クロス円への影響は限られました。

 22日木曜日は米国市場休場の影響で動意の乏しい展開ながら、ドル/円は108円台で底堅く推移しました。前日ダウが大幅安となったものの、ドル/円は108円前半でしぶとく買い支えられ、仲値後に輸入筋の買いを受けて一時109円台を回復。ユーロ/円も昼過ぎにかけて162円台へ上昇、豪ドル/円も安値から切り返し96円手前まで反発しました。しかし午後に入ると円売りが一服し、米国市場が感謝祭で休場となるNY時間を前に動意薄となり、ドル/円は108円後半でもみ合いに。株式市場は日経が若干反発して引けるもアジア株はおおむね続落。欧州株は小幅まちまちの寄り付きとなり、材料難からロンドン時間以降こう着した状況が継続。トリシェECB総裁が「急速で荒っぽい為替の動きに反対」との発言も特に材料視されずドル/円は109円をはさんで50銭ほどの値幅の動きにとどまりました。

 週末23日金曜日は東京市場休場を受け、朝方までこう着状況が継続しました。しかし特に材料のないなか、昼前に欧州通貨が対ドルでストップをつけて急騰し、ユーロ/ドルが史上最高値水準の1.49ドル台へ上昇。ドル売り圧力に押されドル/円も108円を割って107.51円まで同日安値を更新しました。始めはドル/円の独歩安でしたが、夕方ユーロ/ドルが1.50ドルをつけられず利益確定売りで急反落すると、欧州通貨中心にクロス円が下落し、ユーロ/円は160.70円台から160.11円へ急落。一方対欧州通貨でのドル巻き返しを受けてドル/円は107円後半で底堅い値動きとなり、その後108円台を回復、一時急落前の水準108.53円まで反発しました。しかしトリシェECB総裁が「市場は日本経済の改善を認識するべき」と発言したことを受け、ユーロ/円主導で円買いが加速。ユーロ/円が159.40円台へ下げ幅を拡大し、ドル/円もつれ安となって再び108円割れ水準へ。NY時間は大幅高で引けた欧州株やダウの堅調な推移を受けて、オセアニア通貨中心に円売り優勢となり豪ドル/円は95円手前へ戻しほぼ高値引けで取引を終了。ドル/円も108円台を回復後、大台を維持し前週比2.61円安の108.31円で引けとなりました。

なお他の通貨の先週終値は

ユーロ/円160.69円(前週比1.79円安)
ポンド/円223.19円(前週比4.43円安)
豪ドル/円94.97円(前週比3.93円安)
NZドル/円82.10円(前週比1.69円安)
加ドル/円109.42円(前週比4.47円安)
スイスフラン/円98.24円(前週比0.84円安)となっています。


先週の主な要人発言

11月19日(月)
トリシェECB総裁
「10カ国中央銀行総裁会議(G10)では、世界経済の下振れリスクが警戒された」

ドッジ・カナダ銀行総裁
「ドル安の行き過ぎは問題」
「ドルの下落は適切だが、バランスが非常にとれているとはいえない」

11月20日(火)
クアデン・ベルギー中銀総裁
「ドル安は行き過ぎるべきではないが、米景気減速を考慮すれば正常」

FOMC議事録 「2008年GDP予測値を2.5-2.75%から1.8−2.5%へ下方修正」
「10月31日の利下げはきわどい決定だった」

11月21日(水)
ギーブ・イングランド銀行副総裁
「金融市場の混乱、さらに拡大する恐れ」

英国金融政策委員会(MPC)議事録
「7対2で据え置き(利下げ2票)」

フレアティ・カナダ財務相
「加ドルの現在の水準について心配しないが、懸念は残る」

11月22日(木)
カレンNZ財務相
「NZ準備銀行(RBNZ)はインフレ注視の姿勢を継続」

トリシェECB総裁
「急激で荒っぽい為替変動には対抗する」

ギーブ・BOE副総裁
「英金利は高すぎる可能性があるが、利下げを示唆することはリスクが高い」

11月23日(金)
トリシェECB総裁
「市場は日本経済の改善を認識すべき」

※掲載内容は情報提供を目的としており、勧誘等を目的としたものではありませんので、お取引の最終判断はお客様ご自身の責任で行うようお願い致します。

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