中国の政府関係筋は7日、来週12-13日に開かれる米中戦略経済対話で、米国に対する大幅な貿易黒字を緩和するための協議を行うことに意欲を示した。一方で人民元の上昇加速を認める意思は示さなかった。 中国商務部の高官は匿名を条件に「我々は貿易の均衡を取り戻すための手段を講じる準備ができている」「中米間の貿易に関しては、貿易を増加させるための様々な積極的な措置を講じる準備ができている」と述べ、中国の対米投資を例に挙げた。一方で「この問題に取り組むため、中国だけでなく、米国も対策をとる必要があるということも指摘したい」とも述べている。 北京とワシントンで開催された第1、2回の対話では大きな進展が得られておらず、第3回となる今回の対話で米側を率いるポールソン米財務長官は、確実な成果を求める圧力の高まりにさらされている。 今年の米国の対中貿易赤字は、過去最高となった昨年の2,330億ドルを上回る勢いで、議会では中国に対してより強行的な対応を取るべきだとの圧力がかかっている。対中強硬派は、中国が為替操作を行っているために、米国内で中国製品の価格が抑えられ、米国の製品価格が中国で上昇していると主張している。 中国財務部の高官も匿名を条件に、米国は自国の責任を果たし、ドル高を推進することで世界通貨システムの安定化を支援するべきだと述べた。また、中国は通貨の改革に取り組み、前進していると述べたが、詳細は明らかにしなかった。 中国は、人民元の改革を進めるとの立場を示しているが、統制を弱めることが早すぎれば、脆弱な中国の銀行や金融業界に打撃を与え、経済に混乱をもたらすおそれがあるとしている。 中国は一方、同国の輸出に大きな打撃を与えた食品の安全性に関する問題で合意を結ぶことを望んでいる。国家質量監督検験検疫総局の李長江長官が、米保健福祉省(HHS)のマイク・リービット長官、 カルロス・グティエレス商務長官、チャールズ・コナー農務省長官代行との会談に出席する予定となっている。