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米モルガン・スタンレー、評価損で94億ドルの損失計上

2007年12月20日 08:58更新 前の記事 次の記事  企業・収益発表一覧
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 米第二位の投資銀行であるモルガン・スタンレーは19日、9-11月期(第4四半期)決算発表を行った。発表によると、サブプライム(低所得者向け)ローン関連の評価損で同四半期に94億ドルと、米金融機関の四半期決算では最大規模の評価損を計上したため、中国政府系ファンドである中国投資有限責任公司から50億ドルの出資を受け入れることになったという。

 モルガン・スタンレーは第4四半期に36億1千万ドルの損失、一株損益3.61ドルを計上した。これに伴い売上高も4億5千万ドルとなり、前年同期の77億5千万ドルから激減した。モルガン・スタンレー収益結果はトムソン・ファイナンシャルアナリストらの予測値である一株損失39セント、売上高42億3千万ドルを大きく下回るものとなった。

 同社は第4四半期に18億ドル相当のサブプライム住宅ローンのエクスポージャーが残されており、前四半期の104億ドルから減少したことも発表した。通年では同社純利益は前年度の91億ドルから62%減少して34億4千万ドル、売上高は前年比6%減の280億ドル3千万ドルとなる予定であるという。

 発表された評価損の規模は、11月に同社が警告していた額の3倍近くにも上り、同社73年の歴史において、初の損失を計上した四半期となった。同社CEOのジョン・マック氏は、四半期損失の責任を認め、昨年は4,000万ドルに上っていた同氏への年間ボーナスを今年は見送ると発表し、ジョン・マックCEOは、「第4四半期決算は私にとっても我が社にとっても恥ずべきものである。責任は私にある」と述べた。

 マックCEOはモルガン・スタンレ−を住宅ローン業界へとビジネスを積極的に拡張させていき、住宅ローンに関する証券取引を活発に行う方針をとっていた。この方針が火種となり同四半期の損失に結びついた。同様の評価損はメリルリンチCEOのオニール氏、シティグループCEOのプリンス氏によっても計上されている。

 収益結果では損失を計上したものの、中国政府系ファンドからの資金注入が好感され、同社株価は19日、2.01ドル(4.2%)上昇して50.08ドルとなった。

 世界主要銀行各社はサブプライム問題により、過去6か月間で1,000億ドルもの損失を計上している。評価損の計上により多くの世界主要銀行各社が政府系ファンドからの資金注入の道に頼らざるを得なくなっている。


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*この記事はAP通信との契約で財経新聞社が日本向けに翻訳・編集したものです。翻訳・編集責任は財経新聞社にあります。AP通信はコンテンツの誤謬及び遅延、コンテンツに依拠してなされたすべての行動に関して一切責任がないものとします。Copyright 2006 The Associated Press. All rights reserved.

 

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