米SaaS企業NetSuite、IPOへ
ソフトウェアをサービスとして提供する米SaaS企業のNetSuite Inc.は19日、21日からニューヨーク証券取引所(NYSE)で行われるIPO(株式店頭公開)での公開価格を一株26ドルとし、1億6,100万ドルを調達する予定であると発表した。
IPOではNetSuiteの当初予測を上回る金額を調達し、同社創業以来9年間にわたり2億4,200万ドル近くに積み重なった損失から回復へと向かう希望を見せることが期待されている。
NetSuite株式発行の引き受け手である米クレディスイスとW.R.Hambrecht&Co.は、当初計620万株を一株あたり13ドルから16ドルの間で売り出し、時価総額は最高で9,920万ドルとなると想定していたが、同社株式への需要は予想以上に多く、現在同社は時価総額15億ドル程度となると見積もっている。
21日からニューヨーク証券取引所で「N」のシンボルで同社株式が取引開始される。
NetSuiteはSaaS(サービスとしてのソフトウェア)企業として中小規模のビジネス事業体を相手にソフトウェアサービスを提供してきた。
現在高値を払って企業コンピュータにプログラムソフトをインストールするよりも、NetSuiteのようなSaaS企業サービスを利用してソフトウェアサービスの利用契約をする企業が多くなっている。
企業の需要に応じて適切なソフトウェアサービスを提供するSaaS企業の需要は、買い手であるビジネス事業体側にとって、コスト節約になるため需要が増している。
オラクルCEOのラリー・エリソン氏がこのようなNetSuiteのSaaS企業サービスに初めに目をつけ、NetSuite株の54.5%、8億4,400万ドル相当を所有している。NetSuiteは現在600人の従業員を抱えており、従業員の大部分はストックオプションとして同社株式を所有している。
NetSuiteはIPOで調達する資金のうち800万ドルをエリソン氏へのローン支払いに、さらに1千万ドルから1,500万ドル分を同社コンピュータおよびその他事業拡大に投資する予定であるという。
NetSuiteの競合他社で既に上場しているSalesforce.com 社はIPO後既に3年半が経過しているが、この間株価は5倍以上に膨れ上がり、19日の終値は59.95ドルに達している。
NetSuiteは負債は抱えているものの、最近のオンラインソフトウェアサービスにおける力強い成長を見せていることから、投資家の買いを誘うことが予測されている。同社今年9か月間の売上高は7,680万ドルとなり、前年同期比63%増となっている。Netsuiteの現顧客数は5,400 名、その大部分が従業員数1,000人以下の企業関係者であるという。
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