米金融保証大手アムバック・ファイナンシャル・グループが22日発表した第4四半期(10-12月期)決算は、最終損益が32億6千万ドルと巨額の赤字だった。サブプライムローンを担保とした証券化商品などの保証に絡んで大幅な損失が発生した。 第4四半期の損失には、クレジットデリバティブと呼ばれる金融商品で52億1千万ドルの評価損があった。クレジットデリバティブは、債券の債務不履行や評価損が発生した際に買い手の損失を補填する仕組み。 暫定最高経営責任者(CEO)のマイケル・キャレン氏は、同社が住宅ローンを担保とした証券商品に進出したことに対して「我々は複雑になりすぎた」と述べ、アムバックが「パートナーとなり得る複数の候補企業と戦略的な選択肢を検討している」と述べた。 同社は米格付け会社フィッチ・レーティングスから「AAA」の格付けを2段階引き下げられたが、残る格付け会社2社の格付け評価をAAAで維持しようと努めている。 アムバックは過去に債務不履行の可能性が低い数十億ドルの地方債の保証を主体とし、収益率は大きくないが、事業のリスクは小さかった。しかし、住宅ローン市場の加熱に伴ってリスクの高い住宅ローンを担保とした証券化商品を扱うようになった。証券化商品はアムバックや同業のMBIAなどの金融保証会社にとって利益率の拡大をもたらしたが、住宅バブルの崩壊で住宅ローンの債務不履行が増加すると、証券を保証する資産の価値が大幅に低下し、債務不履行の可能性が高まった。 格付け会社は金融保証会社が、十分な資本を備えていることを評価の基準の一つとしており、格付けの引き下げを回避するためにMBIAは10億ドルの資金を調達した。アムバックも資本の増強を予定していたが撤回し、2段階の格下げにつながった。