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商船三井、原油タンカーの安全性高める新耐食鋼を開発

2008年01月29日 20:58更新 前の記事 次の記事  テクノロジー・研究・開発一覧
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 [LNEWS(http://www.lnews.jp/)]商船三井は1月29日、JFEスチールと5年間の調査研究を経て、原油タンカーのカーゴオイルタンクの劣化を抑制する新しい高耐食性厚鋼板を開発したと発表した。

 11月竣工のの超大型原油タンカーで、新耐食鋼をカーゴオイルタンクの底板と上甲板に全面的に採用する。新耐食鋼は、特殊な元素を組み合わせることで、新耐食鋼は、タンクの底板上での孔食速度を5分の1程度まで低減するなど大きな劣化抑制が可能。

 タンク上甲板裏に発生する全面腐食にも優れた防食性を示し、溶接性や加工性は従来の鋼材と同等の性能を有しており、建造の際に特別な施工管理は不要。2.5年ごとに行うドック時のメンテナンス作業の負荷低減も可能となっている。

 カーゴオイルタンクの底板は防食被膜に覆われているが、皮膜が欠けた場合には孔食が発生する。孔食の速度は最大で年間約4mmに達し、放置した場合、安全性への影響が懸念される。また、カーゴオイルタンクの上甲板裏には硫化水素などの影響により全面腐食が発生し、減耗が大きくなった場合には、船体構造の強度上に問題が生じることも考えられる、としている。

 商船三井とJFEは、船体の安全性向上、安全航行に対する信頼性向上を図ることを目的として、実船での腐食メカニズムを調査・解明し、新耐食鋼の開発に成功。商船三井は「新耐食鋼を使用したタンカーが塗料を使用せず腐食を抑制し、経済的で安全性が高く、CO2削減にも寄与するなど社会に貢献する環境対応型タンカーとして将来主流になると考えている」とし、また今後、同耐食鋼の有効性を国際的に提示していく、としている。


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