国際通貨基金(IMF)は29日、最新の世界経済見通しを発表し、今年度の世界経済成長率は大きく低迷するが、米景気後退は避けることができるだろうとの予測を発表した。 米経済に関しては、経済刺激策とFRBによる利下げによって、今年中頃までには穏やかな回復傾向に向かうだろうと予測している。IMFリサーチ部門ディレクターで経済相談役のSimon Johnson氏は、「米経済政策は良い相乗効果をなしている。5年間にわたり世界経済は拡大傾向にあったが、世界金融市場の動乱により、成長率が低迷し始めた」と述べている。 米住宅市場で度重なる抵当権質流れや、住宅価格の下落により、米株式市場がここ数ヶ月で大きな下落を示した。またシティグループ、メリルリンチなど米大手銀行が巨額の評価損を計上した。 そのため2008年度の米経済成長率は1.5%となると予測され、2008年度の2.2%の成長率、また当初昨年10月に予測された2008年度成長率予測値1.9%より低めに設定された。 また日本の2008年度経済成長率も米国同様1.5%となり、2007年度の1.9%から成長率の減少を示す見込みであるという。建築基準が見直されたことによる住宅着工率が落ち込んでいることなどが懸念されている。 また2008年度世界経済成長率も、2007年度の4.9%から減少されて4.1%となる見込みであるという。IMFによる2008年度世界経済成長率に関しては昨年7月には5.2%、10月には4.4%と予測されていた。