米連邦準備銀行は30日、米景気後退懸念を高まらせている米国民・事業者の不安を緩和させるため、さらなる0.5%の追加利下げを行った。 FRBによる追加利下げ発表を受け、ダウ工業株30種平均は追加利下げ発表後200ドル以上の上昇を示したが、継続的な景気後退懸念は払拭できず、その後37ドル47セントの下落に転じた。 またFRBは米商業銀行向けにプライムレートを0.5%引き下げて過去3年間で最低水準の6%とすると発表した。FRBの追加利下げ決定前には、米商務省が10-12月期の米経済成長率が0.6%の低水準となったと発表した。 米住宅市場では抵当権質流れ件数が過去最高記録、銀行各社は巨額の評価損を抱えるようになった。米FRBの声明文では、「信用収縮の高まりにより、個人・事業団体の消費活動をますます困難にさせた。さらに最近の経済指標により住宅市場の更なる低迷、労働市場の悪化が懸念されるようになった」と述べられていた。 米連邦公開市場委員会(FOMC)では賛成9名、反対1名でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を3%まで利下げすることが決定された。利下げは一週間以内に二度行われる事態となったが、FRBは必要であれば今後更なる利下げも行うことを示唆している。 米FRBバーナンキ議長は米住宅市場の崩壊、信用収縮の両側面を避けるべく、就任後最も重要かつ複雑な舵取りを行うことが要求されている。NY原油価格も高値で推移しており、FRBではインフレも注意深く監視していくことが要求されている。 今後3月以降のFOMCでさらなる利下げが行われることも予測されており、エコノミストらの一部からは、FF金利が今年度中に2%、過去4年間での最低水準まで引き下げられるのではないかとも言われている。