経営難に陥っている英中堅銀行ノーザン・ロックの売却問題で、リチャード・ブランソン氏率いるヴァージングループ、投資会社オリバントおよびノーザン・ロック経営陣傘下の社内チーム3者が4日に買収案を提出すると見られている。 英政府はノーザン・ロックが借りている数十億ポンドの資金を政府保証付き債券に転換することを発表している。ノーザンおよび英政府は以前ヴァージンが買収先として好ましいと発表していたが、同行株主の多くがオリバントによる買収案も支持しており、さらに同行では独自での経営再建の見通しについても検討していた。 ノーザン買収案提出締め切り日は4日となっており、アナリストらはこの3者以外は世界的信用収縮が生じる中で資金集めが困難なために、名乗りを上げないだろうと予測している。 なお、英政府が民間セクターによるアプローチに同意できない場合、同行の国営化も選択肢の内に残されている。しかしながら投資家らは配当利回りを期待して民間セクターが同行を買収することを促進している。 1日同行株価は同行の民間セクターによる売却先不透明さを受け、10%もの急落を示し、96ペンス(1.89ドル)となった。 英政府による保証付き債券を発行することで、民間セクターが必要な資金調達額が大幅に削減される。同行は英中銀から25億ポンド(490億ドル)もの融資を受けている。 ノーザン・ロックは昨年9月に短期金融市場への過剰依存が影響しいて経営困難に陥ったため、英中銀が緊急融資を行うに至った。 ヴァージングループの当初買収案では同行55%の株式を保有する予定であった。またオリバントは当初16億ドルまでの資金注入を行い、同行株式の15%を保有する予定であると発表していた。ノーザン・ロックが独立して経営を継続していくには、既存株主および新規株主から12億ドルから14億ドルの資金注入が必要だと言われている。