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[レポート]2月4日週の外国為替市場分析(2)

2008年02月05日 17:06更新 前の記事 次の記事  コラム・外国為替一覧
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出展:ai明治FXホームページ(http://www.aimeijifx.co.jp/)「石井雅博のWeekly FX Report/ai明治FX(株)石井 雅博 2008年02月4日付」より

●今週のポイント●
■ファンダメンタルズ

●米指標乏しく欧州と英国の政策金利発表がメインに、各国金利差の思惑に左右か

 先週30日FOMCは市場の予想通り政策金利を0.50%引き下げ、米金利は3.0%と2005年5月以来の水準に低下。NYダウは利下げを好感して大幅高となりましたが、直後に金融保証保険会社(モノライン)が格下げされたことによるショックで急反落。その後もモノライン絡み報道に振り回される展開が続き、市場ではモノライン格下げに端を発した信用収縮問題が新たな懸念材料として浮上しました。

 米地方債などを主に扱うモノラインではサブプライムローンを組み込んだ資産担保証券も一部で扱っていたため、その巨額な保証額を引き受けた多くのモノライン会社で損失が拡大していました。またモノラインの格下げは、最高水準の格付けを維持することが求められているモノライン会社にとって死活問題でもあります。大手モノラインMBIAは翌31日、破綻懸念払拭のため決算説明会で資本増強によって最高水準の格付けを維持する方針を示しました。しかし週末に米欧主要銀行8行がモノライン救済のため連合結成へと動くと、モノラインに対する市場の過度の懸念は後退。欧米株価は総じて大幅反発して先週の取引を終了しました。またドル/円・クロス円もまた先々週を円高のピークとする買い戻し圧力もあって意外な底堅さを示し、米雇用統計やGDPの下振れによるドル売り・リスク回避は限定的でした。

 今週は欧英政策金利発表がメインイベントになるため、重要指標に乏しい米指標が相場動向を左右する可能性は低いですが、7日の米12月中古住宅販売保留は住宅市場の流れを押さえる上で注目されています。欧州中央銀行(ECB)は前回と同様政策金利を据え置く公算が高く、続くトリシェECB総裁会見が注目されます。ユーロ圏経済の減速への懸念が強まるなか、直近のユーロ圏消費者物価指数(HICP)が予想を上回る強い結果を示しており、ECB総裁が従来どおりタカ派的スタンスを示す可能性は高そうです。またイングランド銀行(BOE)は英住宅市場の減速や、消費の落ち込み懸念を背景に、今回の会合で政策金利を0.25%引き下げ5.25%にすると見られています。しかしそれでもなお英金利の利下げ余地がまだ1%近くあるとする見方が強いため、追加利下げ観測によるポンドの下押しには注意が必要です。

 先週堅調な値動きとなった豪ドル/円は、豪12月小売売上高や豪州準備銀行(RBA)政策金利発表の予定される5日に山場を迎えます。特にRBAは堅調な個人消費や、当局のインフレ目標値を上回った直近の豪消費者物価指数(CPI)などを受けて、0.25%の利上げに踏み切ると見られています。ただ利上げ自体はすでに市場で織り込まれているため、むしろ昨年12月から政策金利変更の有無にかかわらず公表されるようになった声明文に注目が集まるでしょう。仮に利上げされたとしても声明文のなかで追加利上げが示唆されない場合、失望売りによる下落もありえるので発表後の豪ドル/円の値動きには注意が必要です。

●主要な経済指標とイベント

2月4日(月)【日】1月マネタリーベース (08:50)
【豪】12月貿易収支 (09:30)
【豪】第4四半期住宅価格指数 (09:30)
【欧】12月生産者物価指数 (19:00)
【米】12月製造業受注指数 (24:00)
2月5日(火)【豪】12月住宅建設許可 (09:30)
【豪】12月小売売上高 (09:30)
【豪】RBAキャッシュターゲット (12:30)
【独】1月サービス業PMI (17:55)
【欧】1月サービス業PMI (18:00)
【英】1月サービス業PMI (18:30)
【欧】12月小売売上高 (19:00)
【米】1月ISM非製造業景況指数 (24:00)
2月6日(水)《 NZ:ワイタンギデー 》
【英】1月ネーションワイド消費者信頼感 (09:01)
【日】12月景気動向指数(速報値)(14:00)
【独】1月卸売物価指数 (16:00)
【米】第4四半期非農業部門生産性・単位労働費用 (22:30)
【加】12月住宅建設許可 (22:30)
【加】1月Ivey購買部協会景気指数 (24:00)
【英】12月景気動向調査 (24:00)
2月7日(木)【NZ】第4四半期失業率 (06:45)
【スイス】1月失業率 (15:45)
【英】12月製造業生産高 (18:30)
【英】12月鉱工業生産指数 (18:30)
【独】12月製造業受注 (20:00)
【英】BOE理事会 (21:00)
【欧】ECB理事会(総裁会見は22:30〜)(21:45)
【米】新規失業保険申請件数 (22:30)
【米】12月中古住宅販売保留 (24:00)
【米】12月消費者信用残高 (29:00)
2月8日(金)【日】12月機械受注 (08:50)
【日】1月マネーサプライM2+CD (08:50)
【日】1月景気ウオッチャー調査 (14:00)
【スイス】1月消費者物価指数 (15:45)
【独】12月貿易収支 (16:00)
【独】12月経常収支 (16:00)
【独】12月鉱工業生産 (20:00)
【加】1月雇用者数 (21:00)
【加】1月失業率 (21:00)
【加】1月住宅着工件数 (22:15)
【米】12月卸売在庫 (24:00)
2月9日(土)G7財務相 ・中央銀行総裁会議(東京 〜10日)



■各通貨ごとの分析

● アメリカドル/円 USD/JPY
 先週のドル/円は105.70-107.50円のレンジで概ねもみ合い相場となりました。週後半にかけて106円を割り込む動きが出たものの、下値は堅く下押しは105.69円まででした。ただ底値圏でのもみ合いなので依然として下値リスクは強いといえます。目先は1月23日安値と1月25日高値を起点とした三角持ち合いからどう方向付くかに注目です。チャートでダブルボトム的な底値圏を形成してきているため、107円前半レベルへ下降してきた21日移動平均線や、直近の高値107.88円を越えられるなら110円を目指した上昇も考えられます。とはいえ中長期的には下降トレンド継続中であるため、節目となる上値ポイントでは頭の重い展開が予想されます。下値はまず先週の安値105.70円が支えとなり、三角持ち合いの下値支持線もまた105.80-106.40円へ切り上げてくるため、106円前後の水準では底堅い展開となりそうです。今週の予想レンジは104.50-108.50円。

● ユーロ/円 EUR/JPY
 ユーロ/円は先週158.00円を中心に値幅の大きいもみ合いとなり、30日に一時159.47円まで高値を更新するも、昨年12月高値から先月安値の下落分に対する半値戻し水準159.40円を意識した戻り売りに押され反落。また21日移動平均線を引けで一度も上回っていないため上値は重い印象です。ひとまず上値追いが一巡したといえますが、短中期移動平均線のゴールデンクロスが間近であるため、同移動平均線を引け時点で越えられれば160円を視野に入れた上昇相場が期待できます。下値は156.50-157.00円が支えとなれば短期的な強気相場が維持されるものの、このゾーンを下回ると次の下値支持線である155円前後への下落リスクが出てくるので注意したい。今週の予想レンジは155.50-160.50円。

● 英ポンド/円 GBP/JPY
 先週のポンド/円は前週高値214.00円を越えられず上値の重い展開となり、週末は210円割れで引けとなりました。今週は210円をはさんで方向感を探る展開となりそうですが、昨年12月27日〜1月23日高安の38.2%戻し(213.70円)に先週ちょうど頭を抑えられ、21日移動平均線も強い抵抗線となっていることため、目先は上昇一服後の下値試し再開の動きに注意したい。特に207円の支持線を割ってくるとポンド弱気相場が加速する可能性があり要注意となります。一方上値は211.20-40円を通る21日移動平均線をはさんだ攻防に注目で、こちらもゴールデンクロスの可能性が残されていることため、明確に同線を上抜けすると214-217円台がターゲットに。今週の予想レンジは207.00-215.00円。

● オーストラリアドル/円 AUD/JPY
 豪ドル/円は先週95円前後でもみ合った後、週末96円台に乗せ高値引けで取引を終えました。11月7日起点の下降トレンドを突破した他、RSIが50%を越えテクニカル的に上昇サインが点灯。そのうえ21日線を明確に上抜け、昨年12月〜1月下落分の61.8%戻し水準まで戻していることから、地合いは強くさらなる上値追いが期待できる状況です。上値は先月10日高値98.34円や26週移動平均線の通る98.40円付近が目先のターゲットとなり、このラインを突破すると90日移動平均線(99.10円)も視野に入ります。一方下値は半値戻しの95.10円が支持線として機能すれば、強気の地合いは維持されますが、節目の95円を大きく割ってくるようだと先週安値の93円台へ調整が深まる可能性があるので注意が必要です。今週の予想レンジは93.50-99.00円。

● ニュージーランドドル/円 NZD/JPY
 先週のNZドル/円は豪ドル/円と同様に堅調に推移し、急落した先月15日以来の戻り高値を84.66円まで更新しました。今週はこれまで半年間、NZドル/円の重要な節目となってきた85円台を回復するかに焦点が集まります。ただ85円を突破しても、その上に昨年7月24日起点の下降トレンドラインが降りてきているため、同線の通る85.60円付近(なお90日移動平均線も85.50円付近に位置)が強い抵抗線になると上値余地が限定されるかもしれません。一方下値は先週越えてきた21日移動平均線が支持線となり、また週半ばから83円割れから急反発するパターンが続いているため、この水準では底堅い展開が期待できそうです。今週の予想レンジは82.50-87.50円。

● カナダドル/円 CAD/JPY
 先週の加ドル/円は106.50円を中心としたもみ合いに終始し方向感の乏しいものになりました。ただ105円前後の底堅さが確認され、また21日移動平均線も上回って引けとなったため、以前ほど下値リスクは強くはないといえます。上値は先月上旬のもみ合いレンジ下限の107.70円が目先の抵抗線で、ここを越えると再び先週高値108.54円を目指す形になります。そして上値のメドは昨年11月高値起点の下降トレンドと、昨年12月27日〜1月23日までの下落分の半値戻しが重なる109.30円付近が意識されると思われます。下値は21日移動平均線(106.10円)を引け時点で下回らなければ強気が維持され、同線が破られると先週に続いて105.00円の底堅さが試される展開となりそうです。今週の予想レンジは105.00-109.50円。

● スイスフラン/円 CHF/JPY
 先週スイスフラン/円は序盤に97円を割るも、その後下値を切り上げ堅調に推移。週末には先月25日高値を越えて98.88円まで上昇しますが、結局99円をつけきれずその後97円後半へ反落して引けとなりました。値動きがレンジ内にとどまったことから今週も98円を中心としたレンジ相場が予想されます。特に上値は12月28日高値起点の下降トレンドラインが98.50円付近を通るため98.00台では頭が重くなるかもしれません。今週の予想レンジは97.00-99.00円。

-------Fin-------


■次回は2月12日(火)更新予定です


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