マイクロソフトからの敵対的買収案を却下したヤフーは12日、オンラインビデオサービス会社のMaven Networksの1億6千万ドルでの買収を完了したことを発表した。ヤフーはオンライン広告ネットワーク事業拡張計画の一環としてMaven Networksを買収したと見られる。 マイクロソフトの買収案に関しては、ヤフーは「同社を過小に評価している」として買収案を却下したが、アナリストらは今後数週間は買収額の増額による買収交渉が続くのではないかと見ている。 ヤフー関係者によると、Mavenの買収交渉は、マイクロソフトが2月1日に買収案を提案する以前から行われていたという。 Mavenを買収することで、ヤフーサイト上でのビデオ、映画クリップに広告を加える技術向上が期待されている。MavenはCBSスポーツ、米ニューズ、ソニーピクチャーズなどのビデオ画像のオンラインサイト掲載サービス事業を手がけてきた。 オンラインビデオ広告の需要は、オンラインでのビデオ視聴率が高まるにつれ、堅調な増加傾向を示している。米eMarketer社では、今後3年間でインターネットビデオ広告に費やされる費用は2001年度の43億ドルから3倍に増加すると予測している。また検索エンジン連動型広告はインターネット業界で最大の収益を上げているという。 米調査会社comScoreによると、ヤフーは昨年12月に米オンラインビデオ市場で3.4%を占有したに過ぎず、同業界で首位を占めるグーグルと大きく差をつけている。グーグルはユーチューブを買収したことで、オンラインビデオ市場のほぼ3分の1を占めるようになった。 ヤフーは他部門で千人の従業員を解雇する一方、Mavenの70人の従業員を受け入れる予定であるという。ヤフーのさらなる従業員解雇計画は今週末、あるいは来週にも発表される予定である。 ヤフー株価は12日、30セント(1%)下落して29.57ドル、マイクロソフト株価は13セント上昇して28.34ドルとなった。