米貿易赤字、6年ぶりの縮小示す
米商務省は14日、2007年度米貿易赤字(サービスを含む国際収支ベース)が7,116億1,200万ドルとなり、前年比6.2%減となったと発表した。しかしながら、対中貿易赤字は継続的な増大を示し、前年比10.2%増の2,563億ドルとなったという。これは一国に対して計上する赤字高としては史上最高額であり、中国製品の輸出が着実に増大していることが示された。
2007年の貿易赤字高は米史上3番目の額となったが、2001年以来初めて赤字高の減少を示した。昨年度の米輸出高は1兆6,200億ドルとなり、前年比12.7%増の過去最高額に達した。
ブッシュ政権では昨年米輸出高の増大は同政権が米国との貿易障壁を取り崩すための各国との自由貿易協定締結の政策を促進したことが大きな要因であるとしている。特に米農業品、資本財、自動車およぶい自動車部品が過去最高記録を示した。
一方、米輸入高は2兆3,300億ドルとなり、前年比5.9%増となった。輸入高の増大は、原油価格の高騰に伴い、石油輸入高が9.5%増となり3,312億3千億ドルと過去最高額となったことが響いている。
特に対中貿易赤字の拡大が懸念事項となっており、米立法者らは中国が人民元の切り上げを行わないなら、同国に対する経済制裁も検討している。しかしながらブッシュ政権では中国に対する強硬策を取るよりも、コロンビア、パナマおよび韓国との自由貿易協定締結の道を模索することで対中依存度を削減しようとしている。
ブッシュ政権では、自由貿易促進政策をとることで、堅調な経済成長を継続させて行こうとしている。昨年12月の米貿易赤字は6.9%減の588億ドルとなった。アナリストらによると、過去2年間に生じたドル安により、米貿易輸出高が増大し、海外市場で米国製品が安く購入できるようになったという。
なお、対日貿易赤字も中国の次に高額となっており、昨年は一昨年比6.5%減の828億ドルとなった。EUとの貿易赤字は7.8%減の1,074億ドルとなった。
米High Frequency Economicsチーフエコノミストのイアン・シェファードソン氏は、昨年12月の米貿易赤字の減少によって10-12月期の経済成長率が当初予測値より上回ることが考えられると分析している。同氏は10-12月GDP成長率が1.1%に達するのではないかとの予測を示した。
また米労働省では先週の失業保険申請者数が9千人減少して34万8千人になったと発表した。アナリストらは6千人減となると予測しており、アナリスト予測値を上回る減少幅となった。
米貿易活動に関しては次期大統領選挙戦における主要なアピールポイントとなると見られる。民主党は巨額の米貿易赤字が米国内300万人の製造業従事者の失職につながっていると非難している。
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