イランは17日、ペルシャ湾の経済特区キシュ島に同国初の石油関連製品取引所を設立したと発表した。イラン石油省声明文によると、同取引所ではイランおよび海外石油会社約100社による総計100トンの石油関連製品の現物取引が行われる。また来年以降は原油や先物取引も取り扱う方針であるという。 同取引所では既に20人のブローカーが取引を行っており、石油、ポリエチレン製品および世界各国主要通貨を取引しているという。イランノザリ石油相は、「同証券取引所の開設によってイラン経済に大きなチャンスを与えるだろう」と述べた。 イランは年間2,000万トンの石油関連製品を生産している。同国は既に他石油取引所でも取引を行っており、同国経済の米国依存度を削減させるためにドルではなくユーロで取引できる取引所での取引を活発に行おうとしている。世界の大部分の石油取引所はUSドルで取引されているが、イランは2000年になって初めてユーロでの石油取引を提案した。 イランは世界第4位の石油大国として、世界石油市場に大きな影響を与えている。イランの石油生産量は、OPEC加盟国内で第2位に位置しており、世界石油供給量の5%を占めている。そのためイランは同国ウラン濃縮プログラムの停止を訴える欧米諸国に対する交渉ツールとして同国の豊富な石油資源を利用しようとしていると見られている。 国連安全保障理事会は、イランのウラン濃縮プログラム停止要求拒否を受け、三度目の制裁措置を課そうとしている。一方イランは国連がイランの石油事業に制裁措置を課そうとすることで世界原油価格が高騰傾向にあると非難している。