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露ガスプロム(GAZP)、2007年9ヶ月間の決算報告

2008年02月19日 15:36更新 前の記事 次の記事  企業・収益発表一覧
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 ロシアの国営天然ガス独占企業ガスプロム広報が15日発表したところでは、国際財務報告基準による2007年9ヶ月間の同社の純利益は2006年同期比1.25%減の4,544億9,000万ルーブルとなった。2007年9ヶ月間の総売上げは5%増加し、1兆6,606億9,000万ルーブルとなった。

 営業費は15%増加し1兆1,632億4,300万ルーブルになった。増加の主な原因は、転売目的に中央アジアで仕入れるガス購入価格が上昇したことによって、営業費の55%を占める原油・ガス購入費が増加したことである。2007年1月から9月の税引前利益は1.76%減少し、6,115億7,300万ルーブルになった。

 同社の営業費は専門家の予想を上回り、EBITDAとEBITDAに対する収益率の減少にも影響した。しかし、減少したとはいえ、(原料資源への支出増加傾向から予想されていた)EBITDAは、コンセンサス予測を上回った。純利益率も大きな減少はみせず、投資家にとって好機とはならなかった。

 同期間におけるガスプロムの売上げの内訳は、以下のとおりである。

  • ガスの販売による売上げは、旧ソ連諸国とロシア国内の消費者向けのガス価格が上昇したことで、2006年比5%増の1兆623億9,800万ルーブルであった。

  • 一方で、遠方諸国へのガス販売による売上げは、供給量を1%(17億立方メートル)削減したことによって1%減の5,963億4,700万ルーブルとなった。

  • 旧ソ連諸国に対するガス販売による純売上げは21%増の1,903億7,400万ルーブルとなった。これは、ガス供給の平均価格が27%増加したが、一部地域でガス販売量が5%(35億立方メートル)減少したことが反映された。

  • ロシア国内におけるガス販売からの純売上げは、国内市場価格が上昇したことで、12%増の2,756億7,700万ルーブルとなった。


 2007年1月から9月におけるガスプロムの石油・ガスコンデンセート販売による売上げは、16%減少し1,179億5,600万ルーブルとなった。これは、ガスプロムの子会社であるガスプロム・ネフチ(SIBN)の業績と関係している。2007年9ヶ月間におけるガスプロム・ネフチの石油販売量は、18%減少し1,031億5,900万ルーブルであった。その主な原因は加工精製に使用する石油の内、自社石油の割合が増加したため。

 2007年9ヶ月間におけるガスプロムの純負債は、2007年当初から28%減のとなり、2007年9月30日の時点で5834億3500万ルーブルとなった。これは、現金及びガスプロムバンクの資産分割に伴う現金等価物が増加したためである。

 国際財務報告基準によるガスプロムの2006年の純利益は、2005年比2倍の6,364億6,100万ルーブルに達した。2007年前半の同基準による純利益は0.66%減の3,305億ルーブルである。

 2007年1月から9月におけるガスプロムの資産購入費を除いた投資総額は2006年同期比35%増の3,586億ルーブルとなった。ガス採掘部門における投資増は、Bovanenkovskoe、Harasaveyskoe、Harvutinskoe、Yuzhno-Russkoeの産地整備事業費の増加が関係している。

 2007年1月から9月における同社の短期債務は2.5倍に増加し、2007年9月31日時点で9,985億4,200万ルーブルとなった。同期の短期債務は2006年末比1.7倍となり1兆4,642億3,500万ルーブルになった。

 同期の長期債務は1.4倍となり、2兆7,815億800万ルーブルに達した。そのうち、ガスプロムの長期借款は9471億200万ルーブルであり、2006年末比41.7%増となった。全体として、2007年1月から9月におけるガスプロムの債務は28.8%増の6兆8,380億ドルに達した。

 ガスプロムの業績は市場関係者のさまざまな反応を呼んだが、それが、同社の将来性及び投資先としての魅力には影響しない。また、2007年第4四半期にはガス価格が上昇したとみられる。ガスプロムがヨーロッパに販売している輸出用のガス価格は石油製品の量とも関係があり、石油価格の上昇と共に時間差でガスプロムのガス輸出価格も上昇するだろうと思われる。2007年第2四半期に石油・石油製品価格が上昇し、それが、2007年第4四半期の業績に反映してくるかもしれないことを考慮に入れると、ガスプロム・グループに入ってくる金額は大きく、それは、ガスプロムの売上げと純利益に貢献するだろう。

 どちらにせよ、2007年第4四半期から2008年第2四半期にかけての売上げ指数が下がることはないと思われるが、利益は顕著に表れるだろう。また、ガスプロムにとって有利な要素として、2008年2月14日からウクライナ側のロシアガスに対する債務返却が開始されることが挙げられる。2008年1月からウクライナへ供給されたガスは、1000立方メートルあたり179.5ドルの価格で返済される。2007年11月から12月に供給された分のガスについては、2007年中の価格であった1000立方メートルあたり130ドルの価格で償却されるとみられる。ウクライナ側との関係が調整されたことは、ガスプロムの2007年第4四半期と2007年全体の業績に好影響を与えるだろう。

 ガスプロムは十分な量の資源を保有しており、ガス輸出の独占企業である。同社の株に対する評価には、国内ガス市場が非常に近代化されているという側面も関係している。ガスプロムが発展するための好材料は他にもある。資源供給価格が次第に上昇していることである。ガスプロムにとって関税は石油関連企業ほどではないにせよ、大きな負担であるが、それと同時に石油市場のこうした状況を効果的に利用しようとしている。ガスプロム・グループの取締役代表を務めるメドヴェジェフ氏が大統領候補であることも、グループにとって有利な要素である。ガスプロムの基礎的指数は堅調であり、年頭の株価下落は投資家にとって大きな好機であった。同社は、石油・ガス分野でもっとも有望な企業と言って良いだろう。

 ガスプロムの定款資本は、1,183億6,756万4,000ルーブルに達する。そのうち、236億7,351万2,900ルーブルは、額面価格5ルーブルの普通株にあてられた分である。ガスプロム株の50%以上は国家保有である。2006年に採取したガスは、5,556億立方メートルであったのに対して、2007年、ガスプロムが採取したガスは5,485億立方メートルであった。


ARUJI GATE
※この記事は、日本初のロシア株 取扱証券会社であるARUJI GATE証券株式会社の提供です。
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