クレディ・スイス、サブプライム関連で3000億円の追加損失
スイスの金融大手クレディ・スイス(Credit Suisse)は19日、保有する資産担保証券の評価額を28億5千万ドル(約3,000億円)引き下げたと発表した。一部のトレーダーの評価ミスによる過大評価が発覚したためで、これによって第1四半期(1-3月期)の純利益が10億ドル(約1,000億円)押し下げられるという。同社によると、今回の損失を含めても第1四半期に黒字は保つ見込み。
ドゥーガン最高経営責任者(CEO)は記者会見で、問題のトレーダーが市場の下落に合わせた最新の情報を反映させていなかった結果、実際の価値よりも高く評価されていたと説明した。複数のトレーダーが現在調査を受けているが、明白な不正行為は発見されていないという。
同社が先週発表した第4四半期決算では、サブプライム関連で20億7千万スイスフラン(約2,000億円)の評価損を計上したが、最終損益は13億3千万スイスフラン(約1,300億円)の黒字だった。サブプライム関連の評価損は、156億スイスフラン(約1兆5,300億円)の評価損を計上し、通期で赤字となったUBSに比べれば小規模にとどまった。しかしクレディ・スイスは、昨年の業績が今回の過大評価によって影響を受ける可能性があるとした。
評価額のミスは、商業用不動産ローン担保証券(CMBS)、住宅ローン担保証券(RMBS)、債務担保証券(COD)の評価方法に関する内部調査によって発覚した。同社は「最終的な評価引き下げ額は、今後の調査結果と市場の状況によって決まる」としている。
欧州では、先月にフランスの銀行大手ソシエテ・ジェネラル(Societe Generale)が先物トレーダーの不正取引によって70億ドルの損失を出したことを明らかにしている。
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