額賀福志郎財務相は22日、日本版政府系ファンド(SWF)の設立について、「積極的な投資にはハイリスクを伴う。そのため決断を行う前に政府資金のどの部分を何の目的で投資するのか、全面的に検討する必要がある」と述べた。 額賀財務相のコメントは、自民党がシンガポール、中国、中東諸国で創設されている政府系ファンドの日本版創設を検討するチームを国家戦略本部(本部長:福田康夫)に設立したのを受けて行われたものである。 日本の1兆円に上る外貨準備高の大部分は低金利の米財務省証券に投資されており、国内では外貨準備高投資先の多様化を求める声も多く聞かれていた。 一方で福田康夫首相も、政府系ファンドについては「慎重にやらなければならない」と述べている。このような福田首相、額賀財務相の慎重姿勢を示すコメントにより、日本版政府系ファンド創設はすぐにはなされないことが示唆された。 額賀財務相は政府資金を効率的に管理することも重要であると認めつつ、既に政府系ファンドを創設している国は資源収益か健全な財政黒字のどちらかを有しているが、日本にはどちらもないことなどを日本版SWF設立に関しての懸念事項として挙げた。 最近になって中東、シンガポールおよび中国の政府系ファンドはサブプライムローン問題による評価損計上に苦しむ欧米銀行に数十億ドルを投資し、その活躍ぶりが目立つようになってきている。