経営難に陥っている米金融保証会社(モノライン)のアムバック・フィナンシャル・グループ(Ambac Financial Group)の救済策が週明けの25日か26日に発表される可能性がある。米CNBCテレビが22日、関係筋の話として報じた。 関係筋はAP通信に対し、米シティグループ、スイスのUBS、米ワコビア、英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループなどの大手銀によるコンソーシアム(企業連合)が、アムバックの問題に対する解決策についてニューヨーク州保険局と協議していると述べた。 アムバックは資本を増強し、格付けを最上位に保つことを目指して州規制当局や銀行団と協議を続けてきた。アムバックが新規契約を結ぶためには基本的に最上級である「AAA」の格付けを必要とする。 米ゴールドマン・サックス・グループのアナリスト、James Fortheringham氏は19日、アムバックが格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスとスタンダード・アンド・プアーズからAAAの格付けを維持するためには約35億ドルの増資が必要との理由から、アムバックの目標株価をこれまでの10ドルから7ドルに引き下げた。格付け大手フィッチ・レーティングスは既にアムバックの格付けを引き下げている。 昨年、住宅ローンの債務不履行(デフォルト)が急増し、クレジット市場の流動性が低下したことによって、モノラインが保証している証券の評価額が大幅に下落した。モノラインの格付けはこの影響で引き下げられる可能性が強まっていた。 ニューヨーク州保険局の広報室長であるAndrew Mais氏は、「金融保証会社の問題解決に向けた取り組みを今後も全面的に支援する」「規制当局として、保険契約者を保護し、保険製品の市場を健康的で公正な競争がある状態に保つことが我々の責任だ。この重要な市場においてこの目標を進展させためにいかなる状況の改善も歓迎する」と述べている。 今月初めにはモノライン大手MBIAが米銀大手JPモルガン、米証券大手リーマン・ブラザーズ、米投資会社ウォーバーグ・ピンカスなどに自社株40%を売却し、合計11億ドルの出資を受けた。 出資を行った各社もクレジット関連の損失を抱えているが、モノラインが破綻すれば自社でもさらに大きな損失が発生し、クレジット市場のタイト化も進む可能性が高いという状況が背景にある。 救済策発表に関する報道を受け、アムバック株は22日の市場で16%急伸し、10.71ドルの終値をつけた。